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Channel: 商人舎 »結城義晴のBlog [毎日更新宣言]
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「数字で表せ、数字で考えよ」と「数字は好きですか?」

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今日は、節分。季節を分ける日。 つまり暦の上で今日が、冬と春を分ける日。 横浜商人舎オフィスのそばの浅間神社。 手水舎。 境内の鳥居。 幟がはためく。 子供たちを中心に、ずいぶん、ひとが集まっている。...

「タフでなければ生きられない。 優しくなれなければ生きる資格がない」

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立春にして、満月。 月を愛でつつ。春を待つ。 横浜駅の横を流れる新田間川。 ここにも、満月。 横浜高島屋の上に。 満月を愛でつつ、春を待つ。 今日は朝一番で、人間ドック。 横浜鶴ヶ峰病院。 脳、肺、胃...

「コーポレートガバナンス・コード」の「尖った経営者、出てこい」

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立春の翌日だというのに、今朝から霙交じり。 東京・原宿の㈱クレオへ。 クレオは、小売り流通業のマーケティングサポートを、総合的に展開するエージェンシー企業。 設立は昭和43年。現在500名のスタッフで...

SHAKE SHACKの「とんがり」とローソンの「マルチ・フォーマット」

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朝のうち、横浜は雪。
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こどものころから、
雪が降るとワクワクする。

いろいろと迷惑するだろう人がいることは、
もちろん承知のうえで、
雪が降るとワクワクする。

今日もいつもより30分ほど前に、
家を出て、東京・御成門。

東京タワーは霙に、
ちょっと霞んでいた。
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カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
月例の取締役会。

盛んに議論して、
決議して、
報告を聞いて、
久しぶりに役員会で写真。
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私の隣から取締役の川崎清さん、
代表取締役社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さんと田窪伸郎さん、
そして常勤監査役の中川浩之さん。

川崎さんと田窪さん、
そして私が社外取締役。

この他に社外取締役が、
㈱産業革新機構からお二人。
中津武さんと内田愼次郎さん。

ビッグデータ時代の真っ只中、
ID-POSデータを最大限に活用して、
マーケティング・イノベーションを提供します。

さて朝川康誠さんからメールをもらった。
立教大学大学院・結城ゼミ3期生。
㈱USEI代表取締役社長。

商人舎magazineにも、
monthly連載を執筆中。
タイトルは「経済心理学の世界へようこそ」。

面白いです。

そのメール。
「シェイク・シャックが上場申請しましたが
とんでもない価格予想になっていますね。

63店舗で時価総額が6.7億ドル!」
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先週木曜日の22日のブログで
「SHAKE SHACK」のことを書いたが、
そのハンバーガー店上場のニュースを、
朝川さんは送ってくれたのだ。

「当初は1億ドルの予定だったようですが、
現在、IPOで売出し価格が、
19ドル前後になるのでは?
と見られています」

「勢いだけ見ると、
約3万店あるマクドナルドが、
霞んで見えますね。

やはりとんがっている会社は
強いですね」

朝川さんとUSEI幹部は、
商人舎の研修会に、
何度も参加して、
アウトスタンディングなポジショニングを、
完全に理解している。

「とんがり★こだわり」も。

「うちの業界もダイナムに続けと、
香港上場予備軍が、
5~10社ほど出てきておりますが、
うちは地域に根ざす一店舗一店舗を
地道にを出していきます。
とんがり続けていきたいと思います」

3万店のマクドナルドよりも、
63店のシェイク・シャックのほうが、
とんがり★こだわり。

4桁チェーンのセーフウェイよりも、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
そしてウェグマンズのほうが、
アウトスタンディングなポジショニング。

さて、ローソンに新しい動き。
新聞各紙が報じたが、
日経がやはり一番詳しい。

まず第1に「ローソンストア100」を、
約260店閉鎖。
現在、全国に約1100店あるから、23.6%。

2007年、ローソンは九九プラスに資本参加。
その九九プラスが展開していたのが、
99円販売の「ショップ99」。
2008年に子会社化し、
バナーをローソンストア100に転換。

そのまま2010年に、1000店を達成。

閉店する約260店の大半は、
立地の悪い直営店。

第2は、「ローソンマート」からの撤退。
こちらのスーパーレットは現在、39店を展開。

どちらのフォーマットも、
約200店は2015年度末までに閉鎖、
約100店はフォーマット転換。

一方、新聞各紙は報道しないが、
第3に健康志向のローソンは拡充する。
こちらが大事。

閉鎖するモノ、撤退するものがあっても、
拡充するもの、伸長させるものがあればいい。

2000年、「ホスピタルローソン」を開発。
現在、なんと207店。
これは病院内への店舗展開。

2001年、「ナチュラルローソン」開発。
こちらは現在101店舗。
コンセプトは、
「美しく健康で快適なライフスタイルを
身近でサポート」

2003年、「ファーマシーローソン」スタート。
調剤薬局併設型で現在40店。

さらに2013年、
「へルスケアローソン」
を始めて、
現在14店。

新フォーマットの「ヘルスケアローソン」は、
売場面積50~70坪で、
約5600SKUのアソートメント。

コンビニ商品3000SKUと、
ドラッグストア商品2600SKU。

日販の目安は70万円。

そのために、2010年、
クオールと提携。

2009年には、
マツモトキヨシホールディングスと業務提携。

そのうえ、この1月23日には、
ツルハホールディングスと業務提携。

2月5日には早くも、
「ローソンツルハドラッグ仙台五橋店」のオープン。

さらに今年4月、
最新フォーマット「介護ローソン」開設予定。

そのフランチャイジーは、
介護ビジネスの㈱ウイズネット。

ローソンは意図的に、
マルチ・フォーマットを志向している。

ローソンストア100やローソンマートの、
フォーマット転換の100店舗は、
これらのビジネスモデルに変わっていく。

ローソンとしての「とんがり★こだわり」。
それができるフォーマットは増やし、
それができない店舗は閉鎖する。

それこそドキドキ・ワクワクの、
マルチ・フォーマット戦略だ。

〈結城義晴〉

横浜聖光学院『ひこばえ』の7人同窓会と「紳士たれ」の人生

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2015年1月最後の日。
㈱商人舎も年度末。
商人舎はあのウォルマートと同じ決算日。

おかげさまで、
2008年2月1日に設立して以来、
まるまる7年を経過。

一心不乱に仕事してきた。

この間、2008年6月には、
コーネル大学RMPジャパンが発足し、
その副学長に就任。
2009年4月からは、
立教大学大学院特任教授の職に就いた。

それらを昨年3月に一応、
すべて終わらせた。
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だから㈱商人舎代表取締役社長に専念したのは、
今年度からということもできる。

そこで2014年度決算は、
過去最高の売上げと利益。

と言っても会社は、
完璧なほどのマーケット・ニッチャー。

そのニッチャーの在り方を、
これからも貫徹、究明していきたい。

マーケット・ニッチャーが、
マーケット・リーダーや、
マーケット・チャレンジャーに、
適宜アドバイスを与え、
時には指導する。

しかし次々に知識商人が集ってくる。
それが商人舎だと思う。

さて、土曜日の午後から、
横浜商人舎オフィスに出社。

夕方まで、
月刊『商人舎』2月号の入稿仕事。

そして午後7時。
岡野町交差点。
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ここまでオフィスから5分ほど。

それから1分の和Dinig。
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一如(いちにょ)。
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ちょうど50年前に、
私は横浜の私立聖光学院中学校に入学。
3年後、同高等学校に進学。

中高一貫教育の学校。

あの福島県の甲子園常連高校とは、
名称は同じだが関係はない。

この6年間の真ん中の高校1年くらいから、
文学同人誌に参加した。
先輩から受け継いだ『ひこばえ』。

その仲間は7人。
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1年に一度、正月明けに集まって、
近況など報告しあう。

仲居さんがこんな感じで、
撮ってくれた写真。
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全員が62歳で、
ひとりも欠けず、
生きている。

これがまず、いい。

しかし全員、
子供はいるが、
孫はいない。

もしかしたらそれが、
私たちの若さの秘訣かもしれない。

銀行員、技術者、
食品製造小売業、教員、
そしてジャーナリスト。

7人のうち4人がまだ現役で、
フルに仕事をしている。
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私の隣から篠田宏、関孝和、
後ろ左から城戸康、廣部秀一、
冨澤弘文、福田良太郎。

関が『ひこばえ』でも編集長で仕切り人だった。
廣部は早熟の多作家で長編小説など書いていた。
城戸は秀逸の文章家で抜きんでていた。
篠田は気持ちのこもった詩など物していた。

私は、そんなに目立つこともなく、
自分なりの短文や詩をつくっていた。

私は15歳の『ひこばえ』同人のころから、
大学時代、社会人時代を含め47年間、
人に読まれる文章を書き続けている。

それが結城義晴の特徴であり、
強みということになるか。

私たちは互いに「聖光生」と呼び合ったが、
徹底して「紳士たれ」と教育された。

その意味で皆、
紳士たるべく、
人生を歩いてきた。

「また、来年」

そう声を掛け合って、
あっさりと別れた。

こうやって、
一年いちねん、
淡々と生きていく。

まだ、先は長い。

一月行く、
二月逃げる、
三月去る。

一月が行った。

〈結城義晴〉

ジジと千客万来[日曜版2015vol5]

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ジジです。
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ずっと、
ねむっていました。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
きのうからずっと、
ねむっていました。
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だから、ボクも、
ずっと、ねむりました。
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おとうさんは、
つかれたから。

ボクは、おとうさんが、
ねむっていたから。
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もうすぐ、春です。
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「春眠暁を覚えず」
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あ~あ。
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でも、おきました。
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おとうさんも、おきた。
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そして、でかけるみたい。
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センター南へ。
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トーキューSC。
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ネオンがきれい。
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ショッピングセンター。
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おとうさんは、お店にいった。
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ロピア。
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千客万来。
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商売繁盛。
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行列のできるお店。
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レジの行列。
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ロピアのひとたちと、
また今月もニューヨークへ。
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よく学ぶカンパニー、
よく食べるピープル。
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そこに千客万来。
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おとうさんは、
それがうれしい。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

後藤健二さんの「眼差しと歩み」そしてイオン銀行「業界の非常識」

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Everybody! Good Monday!
[2015vol5]

2015年も2月に入り、
第6週。

明日は2月3日、節分。
そして明後日は、立春。

もう一度か二度か、あるいは三度くらいか、
極寒と呼ばれるような寒さが訪れるのだろうが、
明日、明後日で、気分は、
ずっと春らしくなる。

梅開く切なき声の洩るゝかに
〈朝日俳壇より 福岡県鞍手町・松野賢珠〉

梅の季節です。

それにしてもイスラム国人質事件。
後藤健二さんが殺害されてしまった。

朝日新聞『天声人語』。
イラン映画のマフマルバフ監督の言葉を引いた。
「タリバーンは遠くから見れば
危険なイスラム原理主義だが、
近くで個々を見れば飢えた孤児である」

その上で後藤さんの「眼差し」を指摘する。
「貧困や無知といった暴力の温床を絶ちたいと、
弱い人々の姿を伝え続けた」

そしてコラムニスト。
「無念のいかばかりかを汲み、
今は祈りを捧げたい」

晧晧と寒満月の孤高かな
〈朝日俳壇より 大阪市・山田天〉

毎日新聞『余録』は、
ジャーナリスト後藤健二のスタンス。
「地球上の困難の中で暮らす人々に寄り添いたい」

「テロリストがどんな毒をふりまこうと、
たじろがずに引き継ぎたい強靱な善意である」

日経新聞『春秋』。
「こみ上げる怒りに身を委ね、
憎しみの連鎖に陥りたくない。
命の尊さと平和を忘れぬ誓いを胸に、
ひたすら手を合わせる」

日本国政府も日本人も、
ひどく難しい局面に足を踏み入れた。

安倍晋三首相は初めから、
悲観も楽観もせず、
実にクールだった。
怒りを口に出したが、
心底、怒っているようには見えなかった。

一方では、トマ・ピケティが来日し、
「不平等」を解析し、「格差」を問い質す。
フランスの経済学者で、
大ベストセラー『21世紀の資本』の著者。

イスラム問題の根底にも、
宗教戦争、民族問題とともに、
南北問題や社会的不平等が横たわっている。

われわれ一般の日本人の想像を、
はるかに超えたところに、
問題の根がある。

後藤さんはそれを、
現場を歩くことで見ていた。


口笛や雪寄せつけぬ寒の月

〈日経俳壇 今治市・松本京子〉
心より、ご冥福を祈りたい。

さて「第11回日経金融機関ランキング」。
日経新聞の調査。

総合得点1位はソニー銀行。

2位にイオン銀行が、
5位にセブン銀行が入って、
小売業系が健闘した。

セブン銀行は昨年、同率1位、
イオン銀行は6位からの躍進。

3位は住信SBIネット銀行、
4位は大垣共立銀行。

総合得点は新興銀行が上位を占めたが、
顧客満足度項目の中の「信頼性」では、
やはり三菱東京UFJ銀行が4位、
三井住友銀行が5位。
トップテンのうち6行が大手銀行だった。

ちなみに1位は、
ソニー銀行と大垣共立銀行。

「品ぞろえ・提案力」でもソニー銀行が1位。
本業が芳しくないのに、
こういった新興事業はいい。

つまり進取の精神が大事だということ。

日経新聞では、
「インターネット専業銀行が
前回に続いて上位を占める」と評価。

その中で、有店舗銀行2社を取材。

2位はその名のとおり、
イオンが2007年に設立した銀行。

森山高光社長が語る特徴は、
「小売業の視点から考える」
つまり、小売業の顧客を、
ターゲティングするというマーケティング。

だからイオンモールなどの約130の店舗は、
基本的に午前9時から午後9時までの営業。

小売業では当たり前。

平日営業で、午後3時まで。
これが、銀行界の基本。

しかしイオン銀行幕張新都心店は、
年末年始・土日祭日を含めて365日営業。

店内には無料のドリンクコーナーを設置。
待合スペースも非常に広い。

「買い物に来たついでに立ち寄れる気軽さ」
これは小売業の強みだ。

さらに住宅ローンを借りた顧客には、
イオングループ小売店舗での買い物が、
5年間5%引きのサービス。

だから口座保有者の7割が女性。
今回も女性のみの調査では第1位。

女性を制するもの、
商売を制する。

銀行に限らず、
購買の意思決定者を
ターゲティングするビジネスモデル。

いけます。

もうひとつの事例は、
4位の大垣共立銀行。

岐阜県大垣市に本拠を置く地方銀行。
小売業で言えばローカルチェーン。

さまざまなアイデアで、
サービス強化型営業を展開する。

エブリデープラザ、OKプラザ、
コンビニプラザにドライブスルー店舗。

記事にあるのは、
「手のひらの静脈を読み取って取引ができるATM」

生体情報の登録者数は、
25万人を超えたが、
入出金にカードは不要で、
災害時などに強みを発揮する。

さらに顔認証システムを導入した貸金庫まである。

業界の常識を破る。

つまりその業界の非常識は、
他の業界の常識であったりする。

だから業界と業界の間の現場を見て歩く。
それがイノベーションにつながる。

亡くなった後藤健二さんは、
イスラム教国と日本との間を歩いた。

その後藤さんの遺志はいつか、
宗教問題解決のためのイノベーションに、
つながらないものかと思う。

明日は節分。
今年の恵方は、
西南西。

シリアの方向は、
果たして恵方なのだろうか。

では、みなさん。
それぞれにGood Monday!

合掌。

〈結城義晴〉

「数字で表せ、数字で考えよ」と「数字は好きですか?」

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今日は、節分。
季節を分ける日。

つまり暦の上で今日が、
冬と春を分ける日。

横浜商人舎オフィスのそばの浅間神社。
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手水舎。
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境内の鳥居。
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幟がはためく。
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子供たちを中心に、
ずいぶん、ひとが集まっている。
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ここから入ってはいけません。
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年男・年女。
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鬼が出てきたら、
次に福。
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そして「鬼は外!」
「福は内!」
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最近は恵方巻き全盛だが、
地域コミュニティでは、
こういった豆まきの風習が残る。

いいことだ。

日本人らしい。

イスラムの人たちも、
こんな風習には、
笑顔で応えてくれるだろう。

我が家は今年、
セブン-イレブン。
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福豆94円を買うと、
お面がついてくる。

そしていつもの店員さんから頼まれて、
予約した。
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8品目の恵方巻きが276円、
サラダ巻きが256円。

予約なのに532円也。
すみません。

それでも、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

ちなみに私は、
炭水化物ダイエットしているし、
明日は人間ドックなので、
見るだけ。

ジジと一緒。

そうして節分は終わった。

今日は午後一で、東京品川へ。
豊田通商㈱東京本社。
常務取締役の三浦芳樹さんと面談。
食料本部長。

写真は撮らなかったけれど、
ざっくばらんな人柄で、
一回で意気投合。

長い付き合いになりそうです。

さてもう3日になってしまったが、
遅ればせながら、
2月の商人舎標語。

月刊『商人舎』2月号の巻頭言[Message of February]と、
同期している。

数字で表せ、数字で考えよ。

なんでもありそうだが、
ほしいものはなにもない。

曖昧総合のよろずや、
駅前の大衆百貨店。

画一的な量販店、
同質のビッグストア。

1972年にダイエーが三越を追い抜いた。
この時には、大絶賛された。

そして1997年にピークを迎えた。
その後は揶揄され、そして貶められた。

イオンスタイルは、この業態改革に、
イノベーションをもたらそうとする。

スーパーマーケットも、
コンビニエンスストアも。

どんな業態も、
フォーマット改革は同じ。

考え方、方法は、
きわめてシンプル。

揶揄され、貶められたことの、
逆をやればいい。

あんまり豊富ではなさそうにみえて、
絶対にほしいものがある。

個性的で差異性に満ちた専門店、
ライフスタイルを提案する質販店。

アウトスタンディングなポジショニング。
とんがり★こだわり。

衰退業態は立地が限定される。
フォーマットへと分化していく。

この理屈の上に立てば、
これほど面白い実験仕事はない。

仮説、検証。仮説、検証。
Plan! Do! Check! Act!

そしてPractice Comes First!
実践躬行。

この時、現場主義を忘れてはならない。
そのために数字で表せ、数字で考えよ。

経験価値を重視せよ。
しかしそれを数字に置き換えよ。

数字で表現せよ、
数字で考察せよ。

これは、2月から3月にかけて、
とりわけ重要なことです。

何度も引用するけれど、
結城義晴著『Message』にある。

数字は好きですか

あなたは数字が好きですか。
実は私は大好きなのです。

数字の向う側の世界を、
数字を通して垣間見る。
そして前向きに、肯定的に、
モノを考える。

数字に媒介してもらうことによって、
雑念やしがらみや怨念が消える。
ゲーム感覚で、むしろ純粋な気分で、
状況が見えてくる。

数字はそういった
浄化の機能を持っているのです。
想像力を刺激する
要素をそなえているのです。

ただし、数字で人を
縛ってはいけません。
せっかくの浄化作用や想像の力が、
いっぺんにかき消されてしまいます。

いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん

数字と商品を素直に結びつけて、
商業ビジネスにかかわる私たちは、
毎日、毎日、
夢を追いつづけています。

数字は清くて、正しくて、美しくて、
しかしも現実的です。
数字と商品を愛でることこそ、
私たちの仕事なのです。

さあ、あなたは数字が好きになりましたか。
私と同じように大好きになりましたか

2月・3月。
数字を大好きになろう。

豆まきの豆の数を、
ひとつずつ丁寧に数えるときのように。

〈結城義晴〉


「タフでなければ生きられない。 優しくなれなければ生きる資格がない」

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立春にして、満月。
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月を愛でつつ。
春を待つ。
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横浜駅の横を流れる新田間川。
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ここにも、満月。
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横浜高島屋の上に。
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満月を愛でつつ、
春を待つ。

今日は朝一番で、
人間ドック。

横浜鶴ヶ峰病院。

脳、肺、胃・大腸、
CTスキャン、MRI・MRA、
大腸内視鏡検査。

フルコース。

昨年11月に亡くなった父や、
まだ90歳で生きている叔父も、
同じ病気を患った。

ならば、それは私にとって、
すでに起こった未来。
徹底的に検査する。

Toughであることは、
ビジネスマンにとって必須。

もちろん商人も、
Toughでなければならないし、
経営者は何よりも、
Toughでなければいけない。

農民も軍人も政治家も、
そしてジャーナリストも、
Toughであることが最低条件だ。

そしてそれを、
ひけらかしてはいけない。

当たり前のように、
何でもないかのように、
Toughに生きていきたい。

レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのように、
ロバート・P・パーカーのスペンサーのように、
そしてユッシ・A・オールソンのカール・マークのように。

セルゲイ・ブブカや室伏広治のように、
かつての長州力や天龍源一郎のように。
イチローや長友佑都も、
ある意味でToughなアスリートだ。


「タフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない」

If I wasn’t hard,
I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle,
I wouldn’t deserve to be alive.

マーロウの決め台詞。

「タフであるというのは、
困難なものを正面から見すえて、
“これは困難だ。
対処法を考えなければならない”と言い、
現実に対処することよ」
スペンサーの恋人スーザンの言葉。

Toughとはとても言えない私だけれど、
それに向かって、自分らしく生きていく。

さて、商人舎magazineのdaily商人舎。
ユニクロ初売り絶好調で1月112.0%
2月は「バレンタイン始めました!」

Toughな商人だなあ。
Toughな会社だなあ。

「冷やし中華はじめました~♪」ではないけれど。

日経電子版にコスモス薬品の記事。
「イオンに勝つ秘訣は『金太郎アメ』型の経営」
企業報道部・鈴木哲也記者。
流通には詳しくはないようだ。

「苦戦するイオンやイトーヨーカ堂は、
地域ごとに売り場や商品を変えるなど、
一斉にチェーンストア運営の修正に動き出した」

しかしコスモス薬品は、
「金太郎アメのように、
ほとんど形を変えない店舗を
西日本の広域で大量出店して躍進する」

福岡空港そばの激戦区。
大型のイオンモール、
買収したマイカルのサティ、
ディスカウント型のザ・ビッグ。
イオンは「多彩な店舗をそろえる」。

コスモスの出店戦略。
「福岡空港東店から半径約2キロ圏内に、
同じような店を3店出している。
この出店戦略が他社との違いだ」
コスモスの出店こそ、
これまでのセオリーで、
ローカルチェーンはみんなやっている。

総店舗数は610を超えた。
年間70店以上の出店ペース。
売場面積は約2000㎡。
60~80台程度の駐車場、
ロードサイドの独立店舗。

売上高は過去5年間で2倍以上に急増。
そして売上高4000億円規模。

M&Aには乗らない。
「業界に多い500㎡規模の店舗は、
強みとする食品を十分に陳列できず、
効率的な運営の支障になるとの判断だ」

「できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する」

これはすべての商売に当てはまる。

トヨタもホンダも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

味の素も日本ハムも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

ユニクロも無印良品も、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

それはイオンもイトーヨーカ堂も、
同じ。

できるだけコストを抑えない企業は残らない。
1円でも安く提供する意思を失った店は滅びる。

しかし鈴木記者。
「コスモスの安さは、
多くの『しない』ことで支えられている」

①店の形を変えない
②M&Aをしない
③ポイントカードをしない
④電子マネーやクレジットカードの支払いもない

かつてのパソコンのディスカウンター、
ステップの「5つのノー」を思い出す。

「現金正札販売」を謳い、
「毎日低価格」を貫く。

これはウォルマートの専売特許。

「低コスト経営を土台に、
大半の商品で増税分を吸収し
税込み価格を据え置いた努力が実り、
昨年12月まで8カ月連続で
既存店売上高が前年を上回った」

標準化されたシングル・フォーマットで、
エブリデーロープライスの
コモディティ・ディスカウント。

いわば古典的なチェーンストアの強みに、
鈴木記者はあらためて感心する。

この鈴木記者に、
アルディやリドルを見せたら、
どれほど驚くだろう。

トレーダー・ジョーに連れて行ったら、
どれほど感動するだろう。

昨年3月に、日経新聞は、
大幅な組織変更をした。
産業部と消費産業部を、
「企業報道部」として統合。

第1次・第2次産業と、
第3次産業の垣根を払って、
ひとつにまとめた。

その結果、こんな記事も出てくる。

ただしコスモス薬品もやはり、
Toughな商人の一つの典型。

コンテスト型競争時代とは、
コスモスもあるけれど、
ハローデイもある。

イオンもイズミも、
トライアルもある。

もちろんセブン-イレブンも、
ユニクロもある。

このレベルのポジショニング競争である。

いずれもタフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない。

〈結城義晴〉

「コーポレートガバナンス・コード」の「尖った経営者、出てこい」

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立春の翌日だというのに、
今朝から霙交じり。

東京・原宿の㈱クレオへ。

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クレオは、小売り流通業のマーケティングサポートを、
総合的に展開するエージェンシー企業。

設立は昭和43年。
現在500名のスタッフで、
年商119億円。

関智美さん(真ん中)、倉林武也さんと、
月刊『商人舎』3月号の打ち合わせ。
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関さんはクレオ生活行動研究部部長。
関さんには2013年5月から1年間、
『商人舎magazine』サイト上で、
小売りの『暮らしカレンダー』を
連載してもらった。

倉林さんは、教育研修部部長、
マーケティングプランナー。

今回は、月刊『商人舎』で、
プロモーションに関して、
大事な視点で提案してくれる。

関さんの長年の研究、
倉林さんの提案など聞いて、
私も意見を言った。

実にいい議論だった。
次号に、乞う! ご期待。
クレオは原宿通りのはずれにある。
20150205174620.jpg

SMAPの大型看板。
20150205174645.jpg

カラフルな観光案内所、
「もしもしにっぽん」。
20150205174657.jpg

H&Mとフォーエバー21。
20150205174720.jpg
専門店のファサードは、
どんどん洗練されてきた。

一方、ラフォーレ原宿。
こちらは古い感じが否定できない。
20150205174808.jpg

一番楽しかったのは、
LINEショップ。
20150205174835.jpg

結構、お客が入っている。
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人気キャラクターたちが、
入口で出迎えてくれる。
20150205174926.jpg

そのキャラクターグッズを販売している。
20150205174949.jpg
海外からの観光客が多くて、
割高な商品もどんどん売れていく。

キャラクターたちと記念撮影。
20150205175008.jpg

最後はブラウンに、強烈なアッパーカット。
20150205175026.jpg
久しぶりの原宿を楽しんだ。

さて日経新聞の経済コラム『大機小機』。
タイトルは「尖った経営者、出てこい」

コラムニスト癸亥さんが、
日本版コーポレートガバナンス・コードに対して、
辛口で提言。

昨年、金融庁が有識者会議を開催した。
「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する会議」

座長は池尾和人慶應義塾大学経済学部教授。
流通業界からも、委員が出た。
松井忠三㈱良品計画会長、
中村美華㈱セブン&アイ・ホールディングス、
法務部法務シニアオフィサー。

昨年8月から12月まで8回、開催されて、
12月12日にコードの基本形がまとめられた。
そのうえで今年6月1日からの適用が決定。

コラムニストはこのコードに一言。
「コードが示すのはあくまでも原則、
すなわち平均像でしかない」

「企業として、唯々諾々と
平均像を模倣するだけなら、
最悪の事態に陥る」

そこでコラムニストは、
「2人以上の独立社外取締役選任原則」に関して、
その有効性を考える。

「独立社外取締役が複数いれば、
互いに連携することで
取締役会での議論が活発化し、
経営への監督機能が強化される」

しかし、それだけでは、
企業価値の向上と成長に
ほとんど役立たない。

「独立社外取締役は主に
助言という方法で経営に関与する」

「経営への直接的な関与は、
独立社外取締役に期待される
本来の役割ではない」

実はそのとおり。

私も社外取締役を務めている。
今年3月からは、
2社引き受けることになったから、
そのことは強く意識している。
「企業経営を直接担うのは経営陣である」
そのとおり。

この失われた20年の、
日本企業の経営がさえなかった要因を、
コラムニストは言い切る。
「企業統治が不十分だったこと」より、
「経営陣の資質の低さである」

一般の上場日本企業の特徴は、
「サラリーマン経営者の多さ」

そして生え抜きのサラリーマン経営者は、
何十年も同じ企業文化の中で育ち、
経営危機にでも遭遇しないかぎり、
「尖った意思決定が失われる」

結果として、
「既存事業が古びてもそれを転換できず、
創意ある経営を怠る」

小売サービス業で言えば、
既存店が老朽化してきても、
フォーマット転換や再投資ができない。

「とんがり★こだわり」になりにくい。
小売サービス業は逆に、
オーナー企業が多い。

コラムニストも指摘する。
「オーナー系で経営陣が尖っている場合は、
その企業が大成功するかもしれない一方で、
暴走もありうる」

「このとき、助言し、暴走を阻止できるのは
独立社外取締役である」

結論は、
「尖った経営陣があってこそ、
独立社外取締役をはじめ、
企業統治が生きる」

そしてコーポレートガバナンス・コードは生きる。

経営者自身が尖らずに、
コンサルタントや経営顧問が目立つ。
それは全くの邪道。

絶対にうまくいかないし、
必ず破綻が来る。

残念なことに、小売業では、
そんなケースも散見される。

オーナー経営者も、
サラリーマン経営者も、
とんがれ、こだわれ。

もちろん経営幹部も、
店長もバイヤーも、
そして部門チーフも、
みんな、脱グライダー商人として、
とんがれ、こだわれ。

私はそれを応援する。

〈結城義晴〉

日本上場企業とマクドナルドの決算の明暗

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日経新聞の一面トップ記事。
「上場企業、今期最高益に」

2015年3月期決算の株式公開企業の調査集計。
社数で半分、株式時価総額ベースで7割強が、
速報値を発表している。
日経らしい極めて早い推計値集計。

過去最高は2008年3月期。
リーマンショックによる金融危機直前の数字。
それをも上回る過去最高。

これらの企業の集計は、
前期比3.8%増の22兆2600億円。
今年度の上期(4~9月期)の伸び率を、
0.5ポイント上回る。

つまり下期にも伸び続けたということだ。

そこから日経新聞が全体像を推定。

2015年3月期決算企業の
経常利益は、
30兆5900億円程度。

伸び率は3%程度。

特に好調なのは自動車。

特にトヨタ自動車は、
連結営業利益が過去最高の2兆7000億円。
前年比18%のプラス。

何よりも円安が輸出産業に追い風となった。

2015年3月期の売上高は27兆円、
純利益は2兆1300億円。

円安やインフレターゲットは、
このように輸出産業を潤す。
逆に国民の国内消費はインフレで苦しくなり、
海外旅行をすると高くつく。

国民の生活は円高のほうがいい。
それを我慢させて円安にして、
輸出産業にメリットを与えるのだから、
そういった産業はしっかり税金を払い、
さらに従業員の賃金を上げて、
国内消費にも貢献してもらわねばならない。

一方、日本マクドナルドホールディングス。
サラ・カサノバ社長兼CEOが、
2014年12月期の連結決算を発表し、
異物混入問題について謝罪した。

連結売上高は2223億円、前年比14.6%マイナス。
フランチャイズ加盟店を含む全店売上高は4463億円。
7年ぶりに5000億円を下回った。

この5000億円はどんな企業にも重要な分岐点で、
いち早い回復が望まれる。

営業損益は67億円の赤字。

前の期は115億円の黒字だったから、
差し引き182億円の目減り。

最終損益は218億円の赤字。
これは2003年12月期以来11年ぶり。

原田泳幸前社長時代から、
やや陰りが見えていたマクドナルドだが、
昨年7月に中国の仕入先食肉加工会社が、
使用期限切れ鶏肉を使用していた事実が判明し、
顧客の不信感が吹き出した。

鶏肉問題に関連した減益要因は、
合計で約180億円となる。
これは営業損失目減り分にほぼ一致する。

中国使用期限切れ鶏肉問題の後、
客離れ、客数減、売上げ減、
そのうえ相次ぐ異物混入問題。

サラ・カサノバCEOは、
日本式に深々と頭を下げて謝罪。
「結果を重く受け止めている」

しかし、
「業容を回復するまで満足しない」

こんな時にこそ、
リーダーシップが発揮されるし、
実はリーダーシップを発揮しやすい。

「私は日本のCEOとして指揮を執る」

私はカサノバCEO、
密かに応援している。

そんな夕方、
横浜商人舎オフィスに来訪者。

武藤麻代さんと衣笠真佐美さん。
20150206235748.jpg
武藤さんは立教大学院結城ゼミ4期生。
現在、日本マクドナルドのコーポレートコミュニケーション部。
カサノバと一緒に対処している。

苦労は金を出してもせよ。
いい経験です。

衣笠さんは、㈱いいねいいねドットコム社長。
大阪府枚方市を中心にサイトを主催し、
スーパーマーケットを応援している。
こちらも苦労を買って出て、
主婦の組織化と地域貢献を果たしている。

実に楽しい夜だった。
詳細はまた。

いい週末を迎えてください。

〈結城義晴〉

***********************************
昨夜より商人舎サイトへ接続しづらい状況が
続いております。
ただ今、早急に原因を調査中です。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
<事務局より>

商人舎ホームページと「毎日更新宣言ブログ」四度目のRenewal!

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商人舎公式ホームページ。
2007年の8月23日に初めて、
[毎日更新宣言]を発して、
このブログをスタートさせました。

そしてその2007年9月9日9時9分9秒、
最初の大幅リニューアルをしました。

8月23日はまだ私が、
㈱商業界の代表取締役社長で、
いわば私的な決意表明でした。
商業界ホームページの中に、
結城義晴の「message」という名のページをつくって、
そこで宣言をしたわけです。

もちろん8月末日をもって、
その役職を辞することは決まっていましたから、
[毎日更新宣言]は私の、
将来へ向かったビジョンでもあったわけです。

そして2007年9月9日9時9分9秒、
yuukiyoshiharu.comのアドレスを取って、
リニューアル。

ただしこの時は、
私自身、「無印」でした。

2008年2月1日、㈱商人舎を設立、
代表取締役社長に就任して、
ますます[毎日更新宣言]の決意を固めたのでした。

その2008年4月17日には、
[商人舎発足の会]が開催され、
私は多くに人たちに約束しました。
商業の現代化にお役立ちし、
そのために知識商人の養成に貢献すること。

私自身はそのことに、
一生を捧げる決意でした。

さらに翌2008年9月9日には、
商人舎としての二度目のリニューアルで、
ポータルサイトを目指すことにしました。

ここでアドレスもshouninsha.co.jpとなり、
現在の形が出来上がります。

さらに2009年1月9日。
三度目のリニューアル。
他のブログの充実を図りました。

2011年3月11日。
東日本大震災。

私はこのブログをベースキャンプに、
激励のメッセージを発信し続けました。

その後、2013年4月10日。
「おかげさまで」と言いつつ、
商人舎magazineサイトが発足。

紙の月刊『商人舎』と、
網の『商人舎magazine』サイト、
そして商人舎公式ホームページ。

この三つのメディアをもとに、
商業現代化と知識商人養成に、
勤しみつつ今日を迎えています。

そして今日2015年2月7日
商人舎ホームページと毎日更新宣言は、
四度目のリニューアルを果たしました。

この1週間ほど、
随分ご迷惑をおかけしましたが。

今回はバックシステムの大改革です。

従来の商人舎ホームページは、
WordPress4.0という仕組みを使っていました。
それをWordPress4.1に変えたのですが、
この作業は大変でした。
DSCN2051-2

これまでのコンテンツを全て、ひとつひとつ、
新しいシステムに移し替えねばならないからです。

8年に渡る毎日更新宣言ブログを始め、
様々な記事をすべて継承しなければ、
この商人舎公式サイトの意味がありません。

それを成し遂げて、
なんとかリニューアルを果たしました。

ご迷惑をおかけしました。
まだまだ不具合が生じるかもしれません。

しかしこの商人舎公式ホームページと、
毎日更新宣言ブログの過去の記事やコンテンツは、
いつでも検索して読み返すことができます。

ぜひぜひ、ご活用ください。

私にとっては今後、
苦労して書いた記事が、突然、
消えてしまうことがなくなりました。

文章をひとつずつ書くごとに、
下書きとして保存される仕組みが搭載されたからです。

これは何よりも、
私にとって心強い味方です。

しかし入稿の方法は、
全く違う手順を踏みます。

もちろん書くこと自体は、
全く変わりません。

商人舎ホームページと、
毎日更新宣言ブログ、
今後とも、ご愛読のほど、
よろしくお願いします。

最後に突然ですが、
道具について。

難しい道具を使うこと。
これは重要なことです。

世の中、易しい道具ばかり、
氾濫しています。

もちろん大衆化のために、
易しく使える道具の開発は、
とても意義のあることです。

店舗現場などでは、
パートタイマーやアルバイトの人たちに、
仕事を早く覚えてもらうために、
易しい道具を改善改革して行くことは、
必須の仕事と言えます。

しかし全員が易しい道具ばかり使っていては、
絶対に進歩はありません。

難しい、レベルの高い道具は、
それを使いこなそうとする人間を、
かならず進化、成長させます。

難しい道具。

あなたは何か、
そんなものを使っていますか?

商人舎magazineも、
毎日更新宣言ブログも、
「難しい道具」であるという側面を、
失わずに続けていきたいと考えています。

難しい道具を持ちましょう。
それがあなたが、
プロフェッショナルであることを証明してくれます。

〈結城義晴〉

 

 

 

 

 

 

 

ジジの素晴らしき日曜日[日曜版2015vol6]

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ジジです。
DSCN2108-3

デンキ・ストーブ。
だいすきです。
DSCN2114-4

ここで、おひるね。
DSCN2103-4

そとは雨。DSCN2105-3

ヨシハルおとうさん、
おうちにいます。
DSCN2112-3

だからボクも、
あんしんして、
ゆっくりおひるね。
DSCN2110-3

こっちも、すきです。DSCN2052-5

春眠暁を覚えず。
DSCN2061-5

サイコーです。
DSCN2062-5


でも、おとうさんによると、ボク、
イビキをかいているらしい。DSCN2056-5

ボク、もうすぐ、
10歳ですから。
DSCN2063-5

 

目がさめた。
DSCN2065-3

 

雨、あがったみたい。DSCN2070-3

うっすらと、
みずいろの空。
DSCN2087-3

みずたまり。
DSCN2089-3

雨があがると、
ボクにはわかる。
DSCN2073-3

ベランダ。
DSCN2116-3

お花にしずく。DSCN2092-3

雨のしずく。DSCN2094-3 

雨あがりには、
でかけますか?
DSCN2078-5
おとうさん。

ボクはここが、
すきなんです。
DSCN2082-4

まどべのソファーのところ。
DSCN2086-3

いちにち、ここで、
ねむったりしてすごすのも、
なかなかいいもんです。DSCN2080-4

すばらしい日曜日。 DSCN2075-5
おとうさんも、いかがですか。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

 

ヨークベニマルの専門経営者時代とヤオコーの組織改変の意味

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Everybody! Good Monday!
[2015vol5]

2015年も第6週。
2月の第2週。

結構、忙しい。

水曜日の11日は、
建国記念の日の祭日。

そして今週末の14日土曜日が、
セント・バレンタインデー。

バレンタイン
君に会えない一日を

(いつき)の宮のごとく過ごせり

俵万智です。1987年発刊『サラダ記念日』より。

手紙には愛あふれたり
その愛は
消印の日の
そのときの愛

愛ひとつ受けとめられず
茹ですぎの
カリフラワーを
ぐずぐずと噛む

続けて2首、俵万智。
いいなあ。

バレンタイン・プロモーション、
キャッチフレーズに、
俵万智くらい使いたい。

今週は特に、
火曜日10日から水曜11日・木曜12日まで、
スーパーマーケット・トレードショー。

今年、私は2日目の11日、夕方にしか、
ビッグサイトに行けない。

立春は過ぎたというのに、
1年で一番強い寒波襲来。

それでも、トレードショーは賑わう。
冬晴をフランスパンが通り過ぎ
〈朝日俳壇より 静岡市・松村史基〉

さて、先週金曜日のDaily商人舎。
ヨークベニマル3月1日付で
大高善興会長、真船幸夫社長体制へ

大高さんが代表権を持つ会長に。
感慨深い。

大高善雄さんが創業し、
その長男の大高善兵衛さんが二代目、
次男の大高善二郎さんが三代目。
そして三男の善興さんが四代目の社長。

その善興さんが会長になり、
プロパーの真船さんが社長に就任。

真船さんには是非、頑張ってもらいたいし、
独自の社長像を作り上げて欲しいところだが、
オーナー経営者から専門経営者へと、
ヨークベニマルの歴史が変わった。

創業時からずっと、
日本の食品スーパーマーケットを牽引してきた。

そのヨークベニマルには、
鉄の掟がある。

大高善雄さんの孫たちは、
会社に入れないし、
経営幹部にしない。

私の極々、親しい友人が、
大高愛一郎さん。
故善二郎さんの長男。

素晴らしい人柄で、
仕事も実によくできる。

2008年にコーネル大学RMPジャパンが発足。
愛一郎さんは事務局長として、
この産業内大学の設立に貢献した。

その仕事を一緒にやっていた私は、
大いに頼りにしたし、感心したし、
そこで一番感じたのは、
ヨークベニマルに、
大高愛一郎が直接、貢献できなことの、
デメリットと残念さ。

それでも「野越え山越え」のベニマル精神。20130821220816
真船さんにもこれは染み付いているだろうし、
その上で専門経営者としての力量が出てくるだろう。

この時期は新しい体制に向けた、
新しい組織作りが行われる。

ベニマルは新社長への交代。
一方、ヤオコーは、
トップ人事に関しては既に終っていて、
まだ30~40年は大丈夫だろうから、
組織の改変に忙しい。

まず第1に営業統括本部内に、
「商品戦略部」を新設。
これはマーチャンダイジングに、
戦略性を持たせるためのもの。
当然ながら商品開発や、
プライベートブランド育成の先導役を担う。

今の時期のヤオコーならば、
社長直轄でもいいくらいだろう。
まったくの私見だが。

ヤオコーの組織改革の第2は、
既定路線だが連結の惣菜子会社㈱三味を、
4月1日付けで吸収合併する。
当然ながら商品部内に、
デリカ事業部を新設。

これも全くの余談だが、
私は各社が使っている「デリカ」という言葉。
あまり気にいってはいない。
英語ではDelicatessen、
ドイツ語ならばDelikatessen。

英語ではその略語として、
Deliが使われる。

サービス・デリなど、
これは常套句。

「デリカ」は日本的な略語。

正式組織の名称には、
略語は避けたい。

だから私は日本語の「惣菜」が好きだ。
まあ、私の哲学だし、私の好みだが。

ヤオコーの話に戻って、
第3の組織改編は、
「情報システム部」の新設。
これは今年3000億円に上方修正したヤオコーでは、
ちょっと遅いくらい。

しかし、現実問題として、決して遅くはない。

さらに第4は、販売部内のエリア制導入。
150店規模のチェーンストアで、
埼玉県から千葉県、群馬県、茨城県、栃木県、
さらに東京都、神奈川県と出店エリアを広げて、
これは関東全都県への進出を果たすとなると、
エリア制はまあ、当たり前だろう。

個店経営の店長マネジメントと、
地区別のエリアマネジメントのシナジーが、
これからのヤオコーの営業力となる。

このヤオコーの組織改編は、
惣菜子会社以外は、
ヨークベニマルでは完了している。

ヨークベニマルの社長交代、
ヤオコーの組織改変。

タスキ掛けになっていて、
実に面白い。

いずれにしても2月は、
組織と人事の季節。

組織人として、みなさんが、
そのことに大いに期待を抱きつつ、
仕事に励んでもらいたいと思う。

新しい季節がやってくる。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

 

 

月刊『商人舎』本日発刊! 「イオンスタイル」を半裸にできた!?

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月刊『商人舎』2月号、
本日発刊! 1622248_877441782318987_4173230326420353318_n-44
久しぶりに、
愛車ロヂャース28号にまたがって、
お知らせ。

もちろん商人舎magazine2月号も、
Web公開。

その目次。 
         AEON STYLE STORE
特集イオンスタイルを半裸にする
閉塞状況の日本総合スーパーに風穴は開いたか!?

[Cover Message]
1997年を境にして、日本の総合スーパーは下り坂を転げ落ち続ける。以来18年。いまだに回復の兆しは現れないどころか衰退の一途をたどるかに見える。奇しくも1997年にジャスコ社長に就任した現イオンの岡田元也社長。当時の中核フォーマットGMS「ジャスコ」に、マイカル「サティ」や「ダイエー」を加え、圧倒的にこの業態で日本最大勢力を形成。今、そのイノベーションに挑戦する。バナーは「イオンスタイル」。それぞれに専門店化のコンセプトを仮説し、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングのマーケティングを試みる。フードスタイルストア、FT、キッズリパブリック、グランドゼネレーションストア。総合スーパーはこれら確立されたフォーマット群の「ニュー・コンビネーション」によって蘇る。それは日本の総合スーパー業態の18年間の悲願でもある。2015年初頭のいま、イオンスタイルストアを半裸にする。

[Message of February]
数字で表せ、数字で考えよ。  

新フォーマットAEON STYLE構築の論理
「ニュー・コンビネーション」のための三つの法則を説く
結城義晴
①2012年、米国から始まったAEON STYLEの歩み
②総合スーパーとGMS業態の本質を押さえよ
③STPマーケティングによる新フォーマット開発
④ニュー・コンビネーションによるイノベーション

イオンスタイル岡山店 
「都市型ライフスタイル提案」でGMS改革を集大成

イオン多摩平の森店
フードスタイルストアのフォーマット確立を志向する

FT吉川美南店
1000坪型アパレル&ホームファッション専門大型店

KIDS REPUBLIC倉敷
1575坪型ベビー・子供ライフスタイル専門店

[PhotoReport]イオンリカー多摩平の森店  〈商人舎magazine
[PhotoReport]米国ワイン専門店「Total Wine」 〈商人舎magazune〉

[結城義晴の今月のブログ・エッセイ]
「より良く食べよ、より良く生きよ」Eatalyの雄弁は金 DSCN2119-5

今月号のテーマ、イオンだけの問題ではない。
スーパーマーケットにとっても、
他のチェーンストアにとっても、
新しいビジネスモデルをいかに確立するか。
その問題だ。

じっくり読んでいただきたい。

さて今日は、午後から、
商人舎magazineのWeb会議。

Webコンサルタントとして、
八面六臂の活躍。
猪股信吾さん。
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毎回、鋭い切り口で、
新しいメディアづくりに貢献してくれる。

fasebookコンサルタントの内田憲一郎さんも、
毎月、丁寧なアドバイスと提案をくれる。
三人でロヂャース28号の前。-5DSCN2121

今回の提案は2月20日に、
商人舎magazineと商人舎公式ホームページに、
お目見えします。

ご期待下さい。

さて今日の『ほぼ日』。
巻頭言は糸井重里の「今日のダーリン」。

「雑談」について考察する。

「おもしろければいいってものじゃない。
ある種の軽さがあって、胃にもたれないで食える。
だからといって、無責任な感じはいやがられる。
お客様だからと義務でされる雑談というのも困る。
自称『雑談の名人』なんて人がいたら、いやだなぁ」

そして話は仕事に絡んでくる。
「雑談の多い職場は、活気がある」

大型のベストセラーが出た某出版社。
そのときの社内の雰囲気。

「にぎやかになった気がします。
会社の調子がよくないときには、
なにか言って否定されたらいけないということで、
どうしても、なにかを軽く言いだせなくなるんです。
でも、好調なときには、みんながよくしゃべる」

いわゆる、ワイガヤか。
「もの言えば唇寒し」の逆。

糸井は述懐する。
「『雑』という文字のあるところには、
妙なエネルギーがあるものだ。
雑誌、雑種、雑費、雑貨、雑収入、
雑穀、雑木林、雑草」

「雑ということばでまとめられていたものが、
いずれ、ひとつのジャンルになったりする」

だから「雑」のつくものは、
「密かに自身に期待してもいいかも」。

その意味では「雑貨部門」は、
大いに期待していい。

「雑煮」や「雑炊」も拡大解釈すれば、
すごいメニューになる。

「雑巾」は万能のハウスキーピンググッズだ。
これらは結城義晴の追加的思いつき。

糸井はそして、発想を転換する。
「雑談というのは、なんとなく
歌声に似ていると思う。
知ってる歌、うまい歌じゃなくても、
聞いてて気持ちのいい、
その人らしい歌声ってある。
歌ってる本人もたのしくて、
まわりもたのしいのがいい」
このあたり糸井重里らしい。

最後に結論。
「そうだねぇ、雑談ってのは
『みんなのもの』なんだね」

月刊『商人舎』も紙の雑誌。
商人舎magazineは網の雑誌。

両方合わせて、
新しい、ひとつのジャンルにしたい。

そう思う。
よろしく。

今日の最後に、
日経新聞のスクープ。

「セブン&アイ、バーニーズ完全子会社化」
明日のリリースで明らかになるだろう。

2007年にはファーストリテイリングが、
買収に乗り出して、それを断念したあのバーニーズ。

だと思ったら、その日本法人バーニーズジャパンを、
セブン&アイ・ホールディングスが、
完全子会社にする方針を固めた。

日本法人の株主構成は、
住友商事が50.01%、
セブン&アイが49.99%。

昨年、セブンはこの株式を取得。
それを住商から全株買い取って、
完全子会社にする。

使い道はいくつもある。
まず第1は、そごう西武の百貨店事業、
場合によっては第2にイトーヨーカ堂衣料部門の強化。
そして第3に、何よりオムニチャネルの充実。
つまりインターネット販売。

バーニーズ・ニューヨークは準百貨店。
1923年にニューヨークで創業。

日本では都合11店で、
2013年2月期売上高195億円。

バーニーズジャパンは1989年、
バブル崩壊の寸前に、
伊勢丹が提携して設立。

2006年、住商や東京海上グループなどが、
全株式を受けて経営していたが、
まず東京海上が昨年、
セブン&アイに株式売却、
つづいて住商が全株を売却。

かくてバーニーズジャパンは、
セブン&アイ・グループとなる。

ただしファーストリテイリングが取得を試みたのは、
本家のニューヨーク・バーニーズ。
セブン&アイの場合は日本法人。

本家買収ならば、バーニーズの商品を、
日本でやや値入れを下げて販売することも可能。
もちろん米国内での経営には、
相当、苦労しただろうが。

ただし日本法人買収では、
基本的に本家からピンハネされる。

ファーストリテイリングと、
セブン&アイの買収は、
意味が違う。

後者の場合は、ブランドの活用が、
主な狙い。

つまり箔をつけるという考え方。

それはそれでセブン&アイのことだから、
うまくやるのだろうけれど、
伊勢丹、東京海上、住商と失敗続き。
いかに仕上げるか、
セブン&アイのお手並み拝見といったところだ。

イトイ流に言えば、
ワイガヤで決まった案件ならば、
いいのだろうけれど。

〈結城義晴〉

 


建国記念日の富嶽十景とユニー創業者西川俊男氏「お別れの会」

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建国記念の日。

日本の建国は、
神話の世界の話。

『日本書紀』に記されているが、
初代・神武天皇が即位した日が、
2月11日だった。

それを明治6年に、
「紀元節」として祝日にした。

戦後、一時、占領軍によって、
祝日から削除されたが、
1966年に国民の祝日とされた。

「建国をしのび、国を愛する心を養う」
これが趣旨。

といっても建国は神話の世界。
ひどくロマンティックな、
建国の偲び方ということになる。

ローマ帝国の建国は、
狼に育てられたロムルスとレムスの双子。
これも神話の世界。

しかし現代のイタリアは、
1946年、共和制政体が決定された6月2日。

韓国には建国記念日が二つある。
ひとつは紀元前2333年の日本と同じ神話の世界。
檀君が古朝鮮王国を建国した「開天節」。
もうひとつが 1945年のポツダム宣言で、
旧日本帝国から解放された「光復節」。

日本の建国を偲ぶことは、
ひとり一人の日本人にとって、
自分を確認する行為である。

その日本の国歌。
「君が代」。
出典は『古今和歌集』の短歌。
巻七賀歌巻頭歌、題しらず、読人しらず。

我が君は
千代にやちよに
さざれ石
巌となりて

苔のむすまで

「我が君」が「君が代」と変更され、
明治13年に曲がつけられた。

レドレミソミレ
ミソラソラレシラソ
ミソラレドレ
ミソラソミソレ
ラドレドレラソラソミレ

私には思い出がある。
小学校の6年の音楽の時間だったか、
教科書の、どの曲でもいいから、
縦笛で演奏するというテストがあった。
リコーダーという楽器。

私は一番最後のページに載っていた
「君が代」を吹いた。

静かな教室。
級友たちと先生が聴いていた。

私のリコーダーの音色が、
レドレミソミレと流れた。

日教組の組合員だった担任の先生は、
不思議な顔をしていた。

その学期の成績は、
音楽だけ4だった。

しかし私はレから始まる曲想、
レ・ミ・ソ・ラ・シという5音音階の旋律が、
他の楽曲にたいして異彩を放っていて、
興味を惹かれた。

ただそれだけだったし、
何のイデオロギーもなく、
ほんとうに私自身で決めた選曲だった。

今日は、東海道新幹線で名古屋へ。

富士が美しかった。
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近景の富士。
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頭をちょっと出した富士。
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三島のあたり。
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雄大な姿を現す。
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遠景。
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東名高速道路が走る。DSCN2131-5

さらに遠景。
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すそ野が広がって、全貌。DSCN2133-5

製紙工場が前面に。
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そしてふたたび遠景。
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工場の煙突の隙間の富士。
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煙と富士。
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そしてふたたび全貌。
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富士が最後に見えるスポット。
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天竜川に架かる橋と富士。
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建国の日の富士は、
特に美しかった。

あっという間に名古屋駅に到着。DSCN2171-4

ザ・ウェスティン・ナゴヤ・キャッスル。
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名古屋城のお堀端。
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西川俊男さんのお別れの会。DSCN2154-5

ユニーの創業者。
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昨年の大晦日の12月31日に、
奥様の手料理のお雑煮とお節のフルコースを食し、
除夜の鐘を聞き、
帰依しているお寺の総本山で、
元旦の勤行を済ませた後のご逝去。
DSCN2158-5
享年91。

お別れに訪れた人々の行列は、
後を絶たなかった。
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会場では偶然、
清野眞孝さんにお会いした。
ヨークベニマル取締役副社長。
業界の行く末をしみじみと語り合った。

清野さんはこの5月に、
退任される。

そして故人を偲ぶ写真展示。
日本チェーンストア協会会長就任の時。
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中京大学名誉博士号授受の時。
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そして盟友のお二人。
伊藤雅俊さんと岡田卓也さん。
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奥様に遺影を掲げられて、三人が並ぶ。

伊藤さんはセブン&アイ・ホールディングス名誉会長、
岡田さんはイオン名誉会長相談役。

伊藤さんは数え92、
岡田さんは西川さんと同年の91。

「化物級」
私は崇拝の念をもって、
そう呼ばせていただいている。

もしかしたら、
創業者の生命力が、
企業の寿命に、
深く関係しているのかもしれない。

西川さんのご冥福、
心から祈りたい。

そして創業者を失ったユニーホールディングス。
西川俊男の遺志を継いで、
存続し、発展させねばならない。

建国記念の日に、
そのことを思った。

この後、とんぼ返りで、
東京ビッグサイトに戻った。
それは明日のブログで報告。

最後に、日経新聞に、
一の湯社長の小川晴也さん、登場。
DSCN2123-5
まさにイノベーターの面目躍如。

日本文化を外国人に低価格で提供する。
これも日本建国の趣旨を、
広める行為のひとつである。

〈結城義晴〉

第49回スーパーマーケットトレードショー交遊録と世界の食品展示会

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2月10日から2月12日までの3日間、
東京ビッグサイトで、
スーパーマーケット・トレードショー開催。
今年で第49回目を迎えた。

始まったのが1967年。

私は1978年から取材しているから、
37年目ということになる。

主催は新日本スーパーマーケット協会。
現在の小売業正会員352社、6044店、
その総年商約7兆3000億円。
メーカーなど賛助会員796社。

この協会の会長は横山清さん、
㈱アークス社長。
副会長は増井德太郎さん、
㈱紀ノ国屋ファウンダー。
そして名誉会長は、清水信次さん、
㈱ライフコーポレーション会長。

私が取材を始めたころは、
日本セルフ・サービス協会が主催していた。

この協会が2009年、
全国スーパーマーケット協会と合併し、
新日本スーパーマーケット協会となって、
スーパーマーケット・トレードショーも、
さらに盛大になった。

発表された3日間の来場者数は、
8万4614人。

昨年が8万1828人、
一昨年が8万4954人。

世界の食品展示会を見ると、
ドイツ・ケルンのアヌーガ〈ANUGA〉が最大。

1919年に創設され、
現在、ケルンメッセ会場の全ホールを使って、
毎奇数年に開催される。

総面積28万4000㎡、出展者6000社以上、
来場者は15万人。

第2は、パリ国際食品見本市(SIAL)
こちらはパリノール見本市会場、
10万6123㎡をフル活用。
出展者6000社、来場者数15万人。

日本のスーパーマーケット・トレードショーも、
このレベルになってほしいし、
そうなることができると考えている。
それには業界挙げた体制作りが必須だが。

昨日の第2日目の夜、
協会会員トップ、出展企業、
さらにマスコミなどが一堂に参集して、
レセプションパーティが開かれた。

パーティに先立って、
ベスト店長大賞の発表が行われた。
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今年受賞したのは、
㈱ライフコーポレーションの平井章嗣さん。
セントラルスクエア西宮原店店長(左から二人目)。
㈱エブリイの柴田昇さん(右)。
Tuent緑町店店長兼取締役店舗部長。

写真は左が横山清さん、
真ん中が清水信次さん。
右から2人目がエブリイ社長の岡崎雅廣さん、
うれしそうだ。
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みなさん、おめでとう。

そして開会の挨拶は、
協会会長でもあり、
実行委員長でもある横山清さん。
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49回目の今年、
来年の50回記念に向けて
多くの方々の協力を呼びかけた。

今年のレセプションパーティは、
富山県と北陸銀行が後援。
「とやま〝食″collection2015」と題し、
富山の食材を使ったメニューと酒を提供。

3月14日の北陸新幹線開通で、
盛り上がる富山県。

乾杯のあいさつは、
富山ワハハ大使の柴田理恵さんと、
富山に「ラ・ベットラ」を出店する落合務シェフ。
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女優の柴田さんは、
手振り身振りで富山をPR。DSCN9959-1

柴田さんの登場で、
会場も大いに沸いた。
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さらに県知事の石井隆一さんも登壇。
3人で乾杯の音頭をとって、
会場を盛り上げた。
DSCN9962-1

その後は結城義晴の懇親・交流。

まず、エブリイ社長の岡崎雅廣さん。
もう4年前になるが、
クォリティ&サービス型フォーマット研究で、
アメリカにご一緒した。
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岡崎浩樹さんはエブリイ執行役員社長室室長。
商人舎ミドルマネジメント研修会でS 評価を獲得。DSCN9975-1
優秀です。

ベスト店長大賞のエブリイ柴田さん。
この笑顔。
DSCN9974-1
柴田さんも一緒にアメリカを視察した。
頑張っている姿を見るのは、
とりわけうれしい。

㈱静鉄ストア社長の竹田昭男さん、
昨年の春、商人舎のヨーロッパ視察に、
参加してくれた。
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そこに㈱マルト社長の安島浩さん(左)と、
望月広愛さんも加わって交流。
望月さんは静鉄ストア前社長で、
現㈱MATコンサルティング社長。DSCN9966-1
私の後ろはマルト取締役の安島大司さん。

さらに㈱伊藤園副会長の江島祥仁さんと
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん、
アドパイン代表。
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㈱アークス取締役執行役員の井上浩一さん。
ユニバース情報システム部長。
井上さんもアメリカ視察に参加してくれたが、
久々の再会。
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右は総合商研㈱常務の菊池健司さん。

㈱寺岡精工の皆さん。
真ん中が寺岡和治会長。
両サイドに助さん角さんで、
右が三木桂さん、左が川越純一さん。
美樹さんは、営業ポータルグループ部長、
川越さんは九州テラオカ社長。DSCN2174-1

さらに私の隣から、
寺岡精工社長の片山隆さんと、
専務の山本宏輔さん。
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片山さんは新社長。
ヨーロッパ小売り事情に詳しい。

シジシージャパン顧問の川一男さんと、
内田宗司さん(右)。
内田さんは㈱ニップンインターナショナル社長。
DSCN2185-1

ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さんと、
㈱プログレスデザイン社長の西川隆さん(右)。DSCN2191-1

国学院大学准教授の宮下勇治さん。
宮下正房先生のご子息。DSCN2195-1
商人舎magazineに、
研究成果を発表してもらう。

ここからは、
コーネル・ジャパンの教え子たちとの、
記念ショット。

私の隣から、伝説の1期生の二人。
㈱京急ストア常務の上野裕さん。
㈱ロデャース副社長の太田順康さん。
そして國分㈱関東支社第三支店長の南博貴さん。DSCN2184-1

奇跡の2期生、原昭彦さん。
㈱成城石井社長。
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同じく2期生の西水啓介さん。
現在は万代グループのスター㈱社長。DSCN2172-1

実行の3期生は元キョーエイ常務の森雅之さん、
現在、コンサルタントとして活躍中。
21Lady社長の広田美智子さんは1期生。DSCN2176-1

山崎桂介さんは2期生。
国分㈱の低温フレッシュ・フードサービス統括部部長。DSCN9971-1

三井物産㈱小竹経一さん。
実行の3期生。
DSCN2182-1

同じく3期生の二人。
㈱いかりスーパーマーケット社長の行光恒夫さんと、
㈱コノミヤ経営企画室長の小林将人さん。DSCN9973-1
昨年末に関西コーネルで、
忘年会を開いてくれた。
しこたま飲んだ。楽しかった。

そして最後は協会幹部の皆さん。
同い年の㈱いちやまマート社長の三科正嗣さん。
三科さんは協会常任理事で、実行副委員長。
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紀ノ国屋ファウンダーの増井徳太郎さん。DSCN2194-1

いつも素敵な中村洋子さん。
協会常任理事で、㈱スズキヤ社長。
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美しい着物姿もご披露。
DSCN2197-1

最後の最後は、横山清さん。DSCN2192-1
私の提唱する「コンシャス・リテイリング」を、
横山さんは「高志」と表現して、
同感の意を示してくれた。

50回目の来年の記念大会は、
「FOOD TABLE in JAPAN 2016」として、
発展形を見せる。
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つまり5つの展示会が合同開催して、
ビッグサイトの東館西館すべてを使う。

第50回スーパーマーケット・トレードショー2016、
オーガニックEXPO2016、
第11回こだわり食品フェア2016、
デリカテッセン・トレードショー2016、
外食FOODTABLE2016。

ケルンやパリの食品展示会を知る者として、
あえて注文を付けるとしたら、
やはり日本のスーパーマーケット産業全体の、
トレードショーになってもらいたい。
それが食品産業全体の最大イベントとなるからだ。

私が委員を務めていたパリのSIALは、
当初はフランス小売業協会が主催していた。
当時のローラン・ヴィオロ協会長が日本を訪れ、
その指名によって私は、
SIALドール日本代表委員となった。

今、SIALはCOMEXPOSIUM社が開催。
つまり展示会専門会社。

もちろんフランス小売業協会は、
強く支援している。

アヌーガは早くから、
ケルンメッセ株式会社が、
ドイツ人らしい会社組織の経営・運営方式で、
大成功を続けている。

運営は専門会社、
支援は産業レベル。

これが世界トップクラスの、
ヨーロッパの食品展示会の運営構造だ。

日本人にとって、
食品と食生活の豊かさは、
欠くべからざるもの。

食品産業とスーパーマーケット産業は、
その社会的責任を負っている。

〈結城義晴〉

 

 

 

 

「流通未来大学校」卒業式と伊藤園「大茶会」陳列コンクール

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日経新聞一面トップ記事。
「車・通信『稼ぐ力』でけん引」

出だしの一文は、
「日本企業の『稼ぐ力』への評価が
市場で高まっている」

つまり営業利益を出す力が、
ついてきたということ。

それは全産業レベルで、
営業利益が出せない企業は、
取り残されることを意味している。

2015年3月期の上場企業の経常利益。
最高益だったのは2008年3月期。

7年ぶりに上回って、過去最高。

象徴は日本最大企業のトヨタ自動車。
2015年3月期の連結営業利益は、
過去最高と発表されていたが、
さらに上振れの見通し。

業種別に見ると、
「自動車・部品」が一番で、
6.2兆円の経常利益。

「通信」はスマホの拡大で、
収益に厚みが増した。

「建設」や「鉄道」も、
7年前より利益率がいい。

面白いのは、「電機」。
組み立てメーカーよりも
独自の技術力を持つ部品メーカーが、
高い利益率、。

これを小売業にたとえれば、
総合スーパーや百貨店よりも、
独自の技術力をもつ専門店、
ということになろうか。

一方で、「商社」や「鉄鋼」は、
7年前よりも悪い。

これは新興国経済が減速し、
資源や素材価格が下落したからだ。

ただし記事には重要な指摘がある。

「市場環境を7年前と比べると、
円相場はほぼ変わらないが、
長期金利が大きく下がった」

「実体経済の成長力が落ち、
金融緩和で市場に流れ込んだ資金が
株価を支えている面も大きい」

実体経済の成長率が落ちたということは、
小売サービス業全体で見れば、
アゲンストウィンド、逆風。

褌を締め直して、
仕事に取り組まねばならない。
車や通信が牽引しているのは、
株式市場だということだ。

まだまだ国民の生活は、
満たされてはいない。

さて、昨日の12日は忙しかった。
午後一番で清水橋の㈱伊藤園本社へ。

恒例の伊藤園「大茶会」大陳コンクールの審査。

地下1階の会議室に
コース別の応募用紙が並べられる。
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それらを丁寧に各審査員が評する。
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そして各コースの大賞、優秀賞を選ぶ。

無事に終わって
審査員がそれぞれに
伊藤園の商品を持って雑誌用の撮影。
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右から伊藤園幹部のお三方。
本庄周介副社長、
江島祥仁副会長、
本庄大介社長、
私の隣は松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。
そして月刊『食品商業』新編集長・竹下浩一郎。

最後にスタッフ全員が参加して
このブログ用の撮影。
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皆さんお疲れ様でした。
良い審査ができました。

伊藤園「大茶会」陳列コンクール。

「大茶会」というコンセプト、
とてもいい。

審査のあとは、
江島さんの部屋で情報交換。

ユニー創業者・西川俊男さん
お別れの会のこと、
スーパーマーケットの動向、
マーケティングのトレンドなどなど。

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美味しいお茶と菓子をいただきながらの
充実の時間。

こういったひと時が、
私に活力を与えてくれる。

 

次に向かったのは
明治記念館。
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「流通未来大学校」
その第1期最終講義と卒業式。
日本チェーンストア協会主催。

講義は協会長の清水信次さん。
ライフコーポレーション会長。
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「流通未来大学校」は、
清水さんの発案で、
201年3月に創設された。

業種・業態を超えて、
次代のリーダー育成を目標にする。

第1期生は、
2年におよぶカリキュラム20講座を受講し、

この日めでたく修了。

受講生は製配販から74名。
コーネル大学RMPジャパンとは、
また異なる趣旨で、
これは流通業に厚みを作る。

清水さんの最終講義のタイトルは
「戦後70年、これから戦後100年に向かって、
日本の命運を決める
激動の30年を担う
第一期卒業生の皆様にお願する」
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タイトルにすべてが語られている。

清水さんは戦前戦後の日本を生き抜いた。
その経験から今に至るまでの
政体の変遷と日本人の力強さ、勤勉さ。
それを引き継ぐ次代のリーダーは、
高い志を持たねばならない。

清水さんは熱を入れて、
60分間を語りきった。
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89歳にして、この活力。

化け物級。

そして、卒業式。
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代表して受講生二人に卒業証書の授与。
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壇上には講師代表が登壇。
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皆が見守る中、授与式。
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最後に受講生代表者が卒業の挨拶。
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会場の全員が、
大きな拍手で74名を送り出した。DSCN2243-1
良い卒業式だった。

74名と講師陣が並んで、記念撮影。
壮観。
DSCN2262-1

横からみると、こんな感じ。
DSCN2267-1

そして懇親・交流。

 

乾杯の発声は小濱裕正さん。
カスミ会長。
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小濱さんも講師の一人。

清水さんはうれしそうだった。
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「流通未来大学校」の発想には、
大いに感服。
そのことを伝えた。
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私も産業内大学を標榜して、
コーネル・ジャパンをつくった。

志は同じだ。

この日は、いろんな方とゆっくりと話ができた。
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ヤオコー会長の川野幸夫さん、
大創産業社長の矢野博丈さん、
そして小濱さん。
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エコス常務の三吉敏郎さんと

第1期生の水野良明さん。
エコス人事部係長。
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商人舎ミドルマネジメント研修会にも、
参加してください。
人事の人には必須の内容です。

協会専務理事の井上淳さん。
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「流通未来大学校」の創設・運営に尽力。
歴代専務理事の中でも、
井上さんの実行力は抜きん出ている。

最後は清水さん。
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素晴しい事業です。
応援します。

さらにさらに昨日はもう一つ。
ブルーチップ㈱の皆さんとの夜の会食。
赤坂の土佐料理「ねぼけ」。

クエ料理が看板メニュー。
1mを超える魚拓。
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店からの差し入れ「土佐鶴」の大吟醸。
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美味しいクエ料理に舌鼓を打ちつつ
情報交換。
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私の隣は宮本洋一社長。

金田正勝部長(右)、
中野茂部長(左)。

ブルーチップの皆さんは
全国のスーパーマーケットをよく知っている。
だから話は大いに弾んだ。

楽しい夜だった。
忙しい一日だった。

小売流通業、
もっともっと利益を上げる体力と構造を、
つくり上げねばならない。

そのために必要なのは、
重厚長大産業に負けない
志の高い人財だ。

流通未来大学は、
そのことに貢献する役目を負って、
第1期を修了した。

もちろん商人舎も同じように、
そのことに貢献する役目を、
持っている。

〈結城義晴〉

 

マルト米国研修成果発表会といわき市のマルト・ベニマル複占競争

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雪が積もればクリスマス。
思いが募ればバレンタイン。
〈山﨑眞幹・作詞作曲〉
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チョコレート、ありがとう。

昨日から今日まで、
2日間は福島県いわき市。

上野から常磐線の特急「ひたち」、
いわき市勿来へ。

冬の田園地帯を駆け抜ける。
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川を超える。
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2時間の旅。
その間、景色もそこそこに、
仕事に没頭。

勿来のマルト本社社屋。
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いわきをドミナントとするスーパーマーケット。
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玄関には大きなパネル。
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マルトグループの経営理念、
社是、社訓。
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社是は、
商売とは
心からありがとうといってくださる
お客様という名の友人をつくること

いいねえ。
岡田徹。

マルトは毎年、
優秀な成績を収めた社員を、
アメリカ視察に派遣する。

この2年、私が、
視察のコーディネーターを務める。

そのアメリカ研修に参加したメンバーたちの発表会。
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安島浩社長の挨拶。
なぜアメリカに派遣するのか、
アメリカで何を学び、何を実行するのか。
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そして発表会に先立ち
30分間、私の講話。
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その後、本部社員、店長などが
各自、アメリカ視察で学んだこと、
帰ってから取り組んだ内容を発表する。
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実績数値を報告し、
取り組みの成果と課題を報告する。DSCN9997-1

安島社長をはじめ、
安島誠専務もメモを取り、
全員の発表に聞き入る。
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最後に、私からの総評。
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各自の発表をそれぞれ講評。
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それぞれよい取り組みを進めているが、
さらに優先順位をつけて
具体的に進めることの重要性を説いた。

勝手ながら、発表内容を再考し、
再提出せよと提案。

安島社長も賛成してくれ、
全員、さらに課題を持ち帰った。
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最後は全員で写真。
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少し硬いので、
もう一度。
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マルト社員諸君、
頑張れ!

その夜は、幹部の皆さんと、
小名浜の老舗割烹「一平」で会食。
アンコウ料理の名店だ。
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白ワイン、赤ワインをいただきながら
スーパーマーケット産業の話から、
ゴルフ談義まで、おおいに楽しんだ。
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前列は安島浩社長、安島誠専務。
後列はファミリー社長の安島由美子さん。
アメリカ研修会の団長を務めた栄島一雄さん。
そして左は水野正伸さん。
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アンコウ料理を堪能し、
心が溶けていくような
楽しい夕べだった。

マルトの皆さん、
ありがとうございまいました。

そして、今日は、
栄島さんと水野さんのアテンドで
いわき市の店舗視察。

といっても、地元ローカルチェーンのマルトと、
東北リージョナルチェーンの
ヨークベニマル。
いわきもアメリカ並みに複占状態だ。

マルト城東店。
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しっかりと顧客がついた店。
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レジも満開で、
実によく、お客が入っている。

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マルト高坂店。
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入口の青果部門。
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土曜は各所で試食販売。DSCN0066-1

店長の柴野秀二さんと一緒に写真。 DSCN0069-1
柴野さんは2013年秋に、
アメリカ視察研修会に参加した。

栄島さん、水野さん、
2日間お世話になりました。

それからヨークベニマル新上荒川店。
2日前の12日にオープンしたばかりの新店。
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野菜のバラ売りを試みる。
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オープンセールで大盛況。

ヨークベニマル新谷川瀬店。
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この店は、あの藤越スーパーセンター谷川瀬が、
撤退、売却された物件。
それベニマルがスクラップ&ビルドして、
再登場させた。

実にいいロケーションの店だが、
今日は近隣の自社新店に顧客を持って行かれて、
ガラガラ。

ヨークベニマル内郷店。
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青果部門の一丁目一番地。  DSCN0060-5
いわき市では、
マルトとベニマルの一騎打ちのような、
激しい戦いが繰り広げられている。

そしてマルトはマルトの強み、
ベニマルはベニマルの特徴を、
それぞれに主張しつつ、
コンテスト型競争を試みる。

そんな時にこそ、
アメリカでの勉強が役に立つ。
研修が生きてくる。

アメリカでは個性の主張できない店は、
マーケットから退場させられるからだ。

その実地を知る者こそ、
アウトスタンディングなポジショニングを、
毎日毎日、形づくることができる。

さて土曜日の夕方、
常磐線で東京・上野に戻り、
横浜まで帰宅する途中で、
グラン・ツリー武蔵小杉へ。
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岡山のイオンと並んで
話題独占気味のショッピングセンター。
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1階食品フロアは、
イトーヨーカドーのグラン・ツリー・マルシェ。
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2階はそごう西武で、
3階がイトーヨーカドーの「ホーム&ワークス」DSCN0083-5

4階にはキッズのショップが満載され、
立地の良さもあって、
たくさんの顧客を集めている。

しかし買い上げ点数が、
ちょっと少ない印象。

まだ、様子見の段階なのか。

ショッピングセンター全体は、
評判通りの出来だが、
総合スーパーはいまだ、
展望が切り開かれてはいない。

総合スーパー業態そのものの、
ポジショニングが、
曖昧だからである。

雪が積もればクリスマス、
思いが募ればバレンタイン。
充実した一日だった。
〈結城義晴〉

 

ジジとおとうさんのニューヨーク出発[日曜版2015vol7]

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ジジです。
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きのうから、ねてます。
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ヨシハルおとうさん、
いわきに、でかけていました。

ゴルフコースのあるホテル。
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うつくしい。

朝のコース。
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すばらしい。

この海から、
ツナミがきた。
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エボシ岩に、
きょうも、波頭。
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でも、おとうさんは、
ゴルフはしませんでした。
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かえってきてから、
一晩がすぎた。

ボクはまた、
ねてました。
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そして、朝日が昇る。
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みなとみらい。
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おとうさんは、はやくおきて、
また、でかけてしまいました。
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ナリタエアポート。
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ロピアのツアー。
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みんな、
あつまってきた。
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おとうさん、また、
ニューヨークですね。IMG_5395

フクシマさんが、
はなします。
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おとうさんも、おはなし。
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いちばんしたの便です。             DSCN1894-66

いつものように、
みんなをリード。
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そして3のマークをだして、
フォト。
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気をつけて、
いってきてください。
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ボクは、まってます。

とてもさむいらしいです。
ほんとうに気をつけてね。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

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