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ジジの10回目のbirthday[日曜版2015vol10]

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ジジです。
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きのうの3月7日は、
ボクの10回目の誕生日でした。
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お祝いをしてもらいました。

そしてケーキ。
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ありがとうございます。
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でも、ボクはケーキ、
あんまり、とくいではありません。
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それは、
ユウキヨシハルおとうさんと、
おんなじ。
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ねえ、おとうさん。
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でも、やっぱり、
ちょっとだけ、
味わってみよう。
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あ~あ、あまい。
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でも、ありがとう。
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みんなにお祝いしてもらって、
うれしかった。

ボクのかあさんは、
ミント。
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きれいなかあさんです。

とうさんは、ジンジャー。
090622-父と3兄妹
やさしいとうさん。

そしてみつごの姉妹たち。
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ヘーゼルとミルキー。
いちばんひだりがボクです。

10年まえに、
ユウキのおうちにきました。

そしてこんなに、
まあるくなりました。
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みんな、みんな、
ありがとう。
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いきていくとき、
たいせつな日がふたつ、
あるそうです。

マーク・トウェインのことば。

うまれた日と、
なぜうまれたかが
わかった日。
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きのうが、
そのひとつめ。

ふたつめは、
まだボクには、
はっきりわかりません。

よくよく、
かんがえてみます。

みなさんも、どうぞ。

これからも、よろしく。

〈『ジジの気分』(未刊、今年あたり写真集)より〉

 


東日本大震災「復興・振興」とケネディの「4つの消費者権利」

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Everybody! Good Monday!
[2015vol10]

2015年の第11週となりました。
3月の第3週。
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春とはいうものの、
まだまだ寒々とした木々。
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今週から来週にかけてのプロモーションは、
商人舎magazine、
月曜朝一「今週の販促企画」

ここでも書かれているけれど、
3月11日は東日本大震災から4年を迎える。

昨年の月刊『商人舎』3月号。
特集 
3・11――三年目の正直。
社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日記録。

さらに商人舎公式ホームページでは、
右段にボタンをつくって、
ずっと掲げ続けている。
負けるな! 不屈の日本人
東北関東大津波大震災へのメッセージ。

私はこのページを、
「復旧・復興・振興」の、
最後の「振興」段階まで、
外すつもりはない。

あの4年前をいつも思いつつ、
被災地の新興に向けて、
支援し続けたい。

熱し易く冷め易い。
この問題に関して、
それは断じて許さない。

さらに2011の福島原発事故は、
1945の広島原爆投下とともに、
わが日本国が体験し、
抱え込んだ問題として、
解決と報告・認識の努力が、
継続されなければならない。

ジョンFケネディのコンシューマードクトリン。
①安全である権利
②知らされる権利
③選択できる権利
④意見を聞き遂げられる権利

この4つの権利が、
保証されなければならない。

明日の10日午後8時から、
NHKスペシャル「震災ビッグデータⅣ」が、
放映される。

NHKは毎年、
東日本大震災時に起こった現象を、
様々なビッグデータを活用して分析する。
目的は災害への対策と復興促進。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱は、
この番組の意義に賛同し、
情報提供を行っている。

小売業の店頭顧客情報のビッグデータは、
震災の前と後との購買履歴を示し、
その事前対策と復旧・復興政策に、
大きく貢献する。

小売業・サービス業は、
社会のライフラインとして、
その機能を果たし続けねばならない。

その決意表明は、
3月11日には、
何度も何度も、
さまざまな店や企業によって、
なされねばならない。

さて今日、3月第3週に入ったといっても、
地域によっては雪解けの季節。

雪解野や家々とほく灯を点し
〈日経俳壇より 長崎市・ 森光梅子〉

「雪解野」は「ゆきげの」、
読んで字のごとく、雪解けの野原。

灯を点す家々の営み。
それを支えるのは小売り商売だ。

ふりむかず先へ急げど春愁
〈朝日俳壇より 松阪市・奧俊〉

「春愁」は「しゅんしゅう」と読むが、
ここでは「はるうれい」。

『大辞林』の解説が秀逸。
「華やいだ春の日にふと感じる物悲しさ」

春は忙しい。

一月往ぬる、
二月逃げる、
三月去る。

その去るスピードの中で、
春愁。

種飛んで庭隅までもさくら草
〈朝日俳壇 大阪市・真城藺郷〉

この句を読んで、
花粉症を思った。
情けない。

今日のDaily商人舎。
「家計消費状況調査」速報で
ネット購買支出は1世帯3万1757円!

ネットショッピングは増え続ける。
それを留めることはできない。

しかしだからといって、
安易にこのビジネスから、
収益を得ることもできない。

さてさて私の今週のスケジュール。

今日は午前中、歯医者。
ニューヨーク旅行のため中断していたが、
歯は大事です。

午後、イオンリテール㈱の皆さん来社。
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右から小河原好弘さん、
人事部人材育成グループマネジャー。
寺社下修さん、人材育成グループ。
そしてイオンコンパス㈱の高柳優子さん。

夕方には商人舎magazineのWeb会議。
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左は猪股信吾さん、
Webマーケティング・スペシャリスト。
右は内田憲一郎さん、
Facebookコンサルタント。

どちらも立教大学大学院の、
「結城ゼミ」の俊英です。

私のスケジュール。
明日は電通で講義。
電通からの要望で、
「イオンvsセブン&アイ」を語ります。

水曜日の震災の日は、
原昭彦さんと会う。
㈱成城石井代表取締役社長。

原さんはコーネル大学ジャパンの、
奇跡の第二期生。

こうして見ると、
立教やコーネルの教え子が、
大活躍してくれている。
嬉しい限り。

この日は夕方、
立教の結城ゼミ生・朝川康誠さんも来社。
㈱USEI社長。

そして木曜日には静岡へ。
静鉄ストアのむつみ会で講演。
翌日も静岡で店舗視察。

そして土日曜は、
生まれ故郷の福岡へ。

まあ、忙しい日々。
ふりむかず先へ急げど春愁

この愁いには、
大震災への鎮魂の意が込められている。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

 

 

 

セブン&アイと万代提携の衝撃! そして電通講演「イオンvsセブン」

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月刊『商人舎』3月号、本日発刊!!

特集は、
52週MD(マーチャンダイジング)の錯誤
理論と実践の間に横たわる誤謬を見極めて正す

自分で言うのもなんですが、
いい特集です。

しかし今日は、
朝から衝撃的なニュース。

時事通信のスクープを、
Yahoo!をはじめ、
NHKまで追随した。

日経新聞も午後、
時事通信の記事の文言をそのままに、
Web刊に載せた。

そして午後5時、
㈱万代はホームページで告知した。

㈱セブン&アイ・ホールディングスの
最新のIRニュースでは、
午後6時過ぎに告知された。

㈱セブン&アイ・ホールディングスと、
㈱万代リテールホールディング
および㈱万代が、

資本提携を視野に入れた
業務提携を締結する。

まず万代側の取締役会が、
昨日の9日に決議。
セブン&アイは、
今日10日の取締役会で決議。

商人舎magazineのDaily商人舎で、
このニュースの詳細は報道した。

万代は関西でのシェアを、
さらに圧倒し、将来を見据えて、
ベスト・マリッジと捉える。
セブン&アイは、
その関西で脆弱な基盤を強化する。

セブン&アイは、
ローカルチェーンと、
結びつきたがっている。

万代とは強い者同士のM&A。
その意味でこれ以上のインパクトはない。

ユニーグループホールディングスと、
ファミリーマートの経営統合とは、
ちょっと違う。

まあ、こちらはファミマが、
ユニーを傘下に入れることになったが。

日本の小売業の経営統合は、
これを機にますます加速する。

そして寡占から三占へ、
さらに複占へと進む。

ただしホールディングカンパニーの、
複占論議はあまり意味がない。

業態別に範囲の経済の中で、
複占化が進んでいく。
これが本質だ。

さて今日の私は、
東京・新橋から汐留へ。

こんなパネルを持った若者が、
地下街に立っていた。
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「経営者のためのM&A活用セミナー」
いまさらこんなセミナーに出ても、
遅すぎることは確かだが。

私は電通へ。

その25階研修室。
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真下に浜離宮、そして東京ベイ。

 

電通社員向けのセミナー。

今日のテーマは、大胆。
イオンvsセブン&アイ最新戦略分析
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当然ながら、イントロダクションは、
今朝の緊急ニュースの分析。
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もちろん、この時点で、
報道されている記事をベースに、
極めて客観的に、大局を語る。
予測や推測は一切、喋らない。DSCN3730-5

それから本論。
イオンの特長、セブン&アイの強み。

企業コンセプトから、
経営戦略、店舗・フォーマット戦略、
商品とプライベートブランド戦略、
そしてオムニチャネルや海外戦略。
最後にマネジメントと将来展望。
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エピローグはピーター・ドラッカー。
「ポストモダンの七つの作法」
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これは上田惇夫先生の受け売り。

しかし実にイオンとセブン&アイには、
有効な考え方である。

セミナー終了後、
事務局の皆さんと写真。DSCN3736ー5

しかし日本の小売産業、
加速的に変貌を遂げる。

そしてこうなってくると、
既に起こった未来が、
アメリカに鮮明に現れている。

今、チェーンストアの考え方をこそ、
アメリカ小売業に学ぶべきだ。

しかし私はこの10年ほど、
「寡占から複占へ」のコンセプトを、
語り過ぎたのではないか。

そんなことを思って、
正直、少し反省した。

〈結城義晴〉

 

東日本大震災丸4年の日、成城石井社長・原昭彦さんと対談

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2011・3・11、東日本大震災。
あれから4年。

亡くなられた方々のご冥福を祈りましょう。

「広島の悲劇は過去のものではない」
大江健三郎は『ヒロシマ・ノート』に書く。

1945年から70年を経た現在も、
広島の悲劇は過去のものではない。

東北・北関東の津波と震災の悲劇、
福島原発事故の問題は、
もちろん過去のものではないし、
50年後、100年後も、
過去のものではない。

その重い重い事実を胸に宿しつつ、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

そして、何度も何度も、
「元気を出そう・元気を売ろう」

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。

たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。

あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。

元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。

苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。

たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。
〈結城義晴〉

復旧から復興へ。
そして振興へ。

ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

これは変わらない。

さて朝一番で東京・池尻。
東邦大学医学部付属大橋病院。

両目の視野検査と、
富田剛司教授の診察。

富田先生は緑内障の最高権威。

「人は眼をつぶると
80%の情報量がさえぎられるそうです。
哲学的にいうと、眼を診ているというのは
存在すべてをみている」
私、富田先生から、
いつも存在すべてを見られている。
おそろしい。

「がんの転移が眼に現れて
わかる場合もあります」

「『眼は心の窓』といいますが、
極端にいえば病態を知るための
身体の窓でもあるのです」

その富田先生の現在、
「1時間に15人の患者さんを見ています」
超多忙。

私の両眼の眼圧は、
12と12。

視野も右目は極端に狭いが、
それでも前回とさして変わらず。

まあまあ良好とのこと。

ありがたい。

6月と11月の検査・診察の予約をとった。
3カ月後と8カ月後。

その後、夕方の4時。
商人舎オフィスから歩いて5分、
㈱成城石井本部を訪問。

代表取締役の原昭彦さんと面談。
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月刊『商人舎』のインタビュー。
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原さんのパートナーは、
商品本部長の服部吉宏さん。

原さんが47歳で、
服部さんが46歳。

実に実に、いいコンビです。

あっという間に2時間45分。DSCN3768-5
成城石井のすべてを、
語り尽くしてもらった。

「我が社にはコンサルタントは一切、
入っていません。
全部、自分たちでやります」
つまり脱グライダー商人。

原さんはコーネル大学RMPジャパン、
奇跡の第二期生。

実質的な創業者・石井良明さんの時代は、
高級スーパーマーケット。
その後、レックスインターナショナルの傘下に入り、
大久保恒夫さんが社長としてやってきて、
立て直しが行われ、
原昭彦さんにバトンタッチして、
次に三菱商事系の丸の内キャピタルに売却され、
そして昨年9月、ローソンの傘下に入る。

セブン&アイと万代、
ファミリーマートとユニーグループ。
成城石井の波乱の歴史を見るにつけ、
まだまだ、これからです。

しかし、それでも、
成城石井らしさは全く喪失せず、
今年度は115%の成長で、
年商630億円。
現在、122店舗。

成城石井プロパーの原さんの下で、
幸せな成長を続ける。

原さんほど、コーネル・ジャパンでの学習を、
実務の成果に結びつけている人はいない。
(現在のカリキュラムは全然、違うけれど)

そして彼らは奇跡を起こしつつある。
素晴らしい。

広報担当の前川康子さんが加わって、
4人で写真。
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私、偉そうにしていてすみません。

こころから、ありがとう。

月刊『商人舎』5月号に掲載予定。
楽しみにしていてください。

原さんや服部さんたちが、
自分の目で見て、
自分の頭で考え、
自分の足で歩き、
体で行動した結晶ともいうべきものが、
成城石井の店と商品です。

目からウロコの経営改革ばかりです。

その後、商人舎オフィスに戻り、
朝川康誠さんを迎える。
パチンコホール㈱USEI社長。
こちらは立教大学大学院・結城ゼミ3期生。

現在6店舗だが、
イノベーションに次ぐイノベーションで、
船井総研調査の稼働ランキングで、
全国9位に入った。

埼玉県の店舗調査では、
第1位、2位、4位にランキングされる。

商人舎御用達の「魚盛」で、
したたか飲んで、横浜駅で握手。
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東日本大震災の日だったが、
右眼の経過も良好、
成城石井の原さん、服部さんは絶好調、
USEIの朝川さんも快調。

コーネル・ジャパンの教え子も、
立教ビジネスデザイン研究科のゼミ生も、
大活躍。

この面ではうれしい日だった。

それでも、東日本大震災。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

合掌。

〈結城義晴〉

東日本大震災の「鎮魂歌」と静鉄ストアむつみ会講演

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東日本大震災から4年と1日。
昨年の月刊『商人舎』3月号は、
特集 
3・11――三年目の正直。
社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日記録。

その序章を再掲しよう。

鎮魂歌

2011年3月11日。金曜日。午後2時46分。
太平洋三陸沖を震源として
マグニチュード9.0
の巨大地震が発生。

当初は「東北地方太平洋沖地震」と
名づけられた。

岩手県沖から茨城県沖までの
南北約500 ㎞、
東西約200㎞。

10万平方㎞の広範囲のすべてが
震源域だった。

この海から津波がやってきた。
仙台ゆりあげの浜。

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東北地方と関東地方の太平洋沿岸部では
波高
10m以上。

最大遡上高は40.1mにも上った。

すべてが浚われていって、瓦礫が残った。

そのゆりあげ浜に残るメルクマール「鈴木邸」。
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3年後のいま、
ながい長い防潮堤が建設されている。

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この海からも津波が押し寄せた。
宮城県石巻港。
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震災直後、石巻市街中心部の交差点には、
打ち上げられた漁船が
横倒しのまま放置されていた。
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海に面する石巻港湾事務所。
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玄関の上に
東日本大震災の津波の高さが示されている。
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漁港の街のシンボル「巨大クジラ缶タンク」も
倒壊して道路を閉鎖していた。
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日本製紙石巻工場は壊滅的打撃を受け、
1300人を解雇。機能不全状態。
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その製紙工場は1年後の2012年3月9日、
モクモクと煙を上げ、市民を元気づけた。
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しかし津波に全壊させられた店は復活できない。
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ヨークベニマル湊鹿妻店は津波の海に孤立した。
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この屋上で500人の市民が
4日間生活して、命を取り留めた。
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店内には天井まで泥水が押し寄せ、
瓦礫だけ残して、すべてを持ち去った。
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その湊鹿妻店は2012年7月20 日に、
リニューアルオープンして、
見事なスーパーマーケットが
再開された。
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イオン石巻SCは現場の判断で
地域住民を受け入れた。
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16日間、地域避難民2300人が救助され、
モール内で生活した。
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移動販売車は現在も、地域を回る。
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一方、福島県いわき市豊間地区は、
いまだに復旧すら目途が立たない。
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そして何より福島原子力発電所。
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いわき市民、福島県民を苦しめ続けている。

しかしこの地区で㈱マルトは店を開け続け、
市民生活を守る砦となった。
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宮城県気仙沼市街を、安波山頂から臨む。
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津波にすべてさらわれた会社と自宅の前で、
熊谷光良さんは語る。

「商売は人と技術と信用でやるもんでねぇか。
何か失くしたか?! 

だったら、商売やっぺ!
明日の気仙沼を皆でつくろうぜ」
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背中で「負げねえぞ 気仙沼」の言葉が、
熊谷さんを元気づけていた。
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そして岩手県陸前高田。
奇跡の一本松。
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海べりの気仙中学校校舎はガランドウで残った。
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陸前高田で8割、大船渡で45%の
マーケットシェアを持っていた㈱マイヤは、
津波に8 店
舗をさらわれた。
しかし1年半で6店舗を再建。
企業規模は震災前を超え、
経営基盤も確固た
るものをつくり上げ、
「奇跡の再創業」と「第二の誕生」を成し遂げた。
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陸前高田の「未来商店街」。
仮設店舗だが、この軽くて、柔らかくて、
小さな「仮設の仮説」こそが、
日本商業の未来を物語っている

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亡くなられた人々の魂に、
こころより哀悼の意を表したい。
合掌。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1年前の特集の鎮魂歌。

『商人舎magazine』2014年3月号。
目を通していただきたい。

1年後の3月号特集は、
52週MD(マーチャンダイジング)の錯誤
[Cover Message]
1年52週。これが一般の生活者の生活の基本。
つまり現代人のライフスタイル。
だからそれは生活産業の商売の基本となった。
マーチャンダイジングの原則となった。
ここから鈴木哲男さんの提唱する
「52週マーチャンダイジング(MD)」は
小売業界に大流行した。
しかし、この「52週MD」に
錯覚と誤解が生じている。
その原因は、
原則やセオリーを実務に落とし込む時に、
しばしば起こってくる錯誤(さくご)にある。
理論と実践との間に横たわる、
よくある誤謬(ごびゅう)にある。
さらにチェーンストアで言えば、
本部・商品部の「作」と店舗の「演」との
間の軋轢(あつれき)にある。
本家・鈴木哲男さんにまず、
その錯誤を正してもらおう。
さらにマネジメント、マーケティング、
プロモーションのサイドから、
その誤謬を見極めて正し、
試行錯誤のケーススタディによって、
リアリティある52週MDのあり方を示そう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて今日は、
東海道新幹線ひかりで静岡へ。

45分ほどの旅。
快晴の中、富士が見えてきた。
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壮大な姿。
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田圃と富士。
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雲がかかっているが、
逆にその雄大さが浮き立つ。
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日本人に生まれてよかった。
そんな気分にさせてくれる。
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そして天竜川を渡ると、
車窓から見える最後の姿。
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㈱静鉄ストアの取引先が集まる
「しずてつストアむつみ会」年度末定例会。
DSCN3908-1 - コピー200社400名を超えるメーカー・卸の参集。

はじめにむつみ会会長挨拶。
三菱食品㈱の篠崎伸一さん、
中部支社エリアマネージャー。
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第1部はしずてつMD研究会報告。
静鉄ストア営業推進部長の大塚靖彦さん。
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多くのスライドを使って、
新MDの取り組みの成功事例を報告。

そして竹田昭男社長の
2015年度基本方針の発表。
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静鉄ストアでは2014年度、
過去最高収益を達成。

2015年度は今期を引き継ぐ、
中期3カ年計画の最終年度に当たる。

その方針を竹田さんは丁寧に、
分かりやすく説明。
取引先の方たちも熱心に聞き入る。
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第2部は私が担当するむつみ会講演。
テーマは「クオリティ&サービスのポジショニング戦略」DSCN3945-1 - コピー

静鉄ストアがめざすフォーマットは何かを
私なりに解説・整理する講演内容だ。
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竹田社長がめざす「圧倒的な違い」とは、
まさに「アウトスタンディング」な
「ポジショニング戦略」。
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とんがり★こだわり。
商人舎標語そのものだ。DSCN3947-1
90分、大いに語った。
ご清聴を感謝。

その後場所を移しての懇親会。
開会の挨拶は、
むつみ会副会長の戸塚敦雄さん。
㈱平喜社長。
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懇親会場では多くの人たちと、
名刺交換した。

そのなかでひときわ驚いたのが、
早稲田の後輩・吉野 俊郎さん。
サントリー酒類㈱静岡支店長。
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私はすぐに分かった。
ラグビーの名選手。

早稲田現役時代には、
あの本城和彦、津布久誠と並んで、
『三羽烏』と謳われた。

その後、サントリーに進んで、
1995年、日本選手権で日本一。
その吉野さんはいま、
サントリー酒類の静岡支社長。

仕事でも頑張って欲しい。

中締めは興津明さん。
㈱日本アクセス支店長。
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3本締めが決まった。
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二次会は、むつみ会会長・副会長、
静鉄ストア幹部の皆さんと。DSCN3980-1

静岡の美味しい魚をいただきながら
楽しい会話。
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講演の充実感から、
大いに語り、大いに食べ、
大いに飲んだ。
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全員で記念写真。
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最後は竹田昭男さんとツーショット。
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東日本大震災の鎮魂歌から、
しずてつストアむつみ会講演と懇親まで、
「商売は人と技術と信用でやるもんだ」

〈結城義晴〉

 

 

 

コンビニの「膨張・成長」と静鉄ストアセノバ店・田町店視察

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13日の金曜日。

商人舎magazineの、
Daily商人舎。

今日のニュースは、
アメリカのダラーゼネラルの決算。

1月末時点の店数1万1789店、
年商189億ドル。
100円換算で1兆8900億円、
現時点の121円で換算すると、
2兆2869億円。

昨年、この業界の第3位ダラーツリーが、
第2位のファミリーダラーを買収して、
ダラーゼネラルと肩を並べた。

三者による「三占」が、
二者による「複占」になって、
私の予言通り。

日本ではファミリーマートが、
ユニーグループ・ホールディングスを吸収合併して、
傘下のサークルKサンクスを併合する。

第3位が第4位を加えて、
第2位ローソンを追い抜き、
第1位セブン-イレブンに迫る。

ファミリーマートはさらに、
ココストアを買収する。
日経新聞のスクープ。

スクープといっても、
まあ、ありそうなことだと、
驚きもしない。

ココストアに関しては、
ローソンとファミマが競って、
買収合戦を展開していた。

ファミリーマートに軍配が上がった形。

ココストアの店数は約660店、
総年商は日経調べで998億円。
それでも日本コンビニ業界第9位。

このココストアを傘下に入れれば、
先のサークルKサンクスと合わせて、
1万8000店のスケールとなり、
店舗数だけならば
セブン-イレブン・ジャパンを追い抜く。

ココストアグループは、
2001年段階では2000店を超えていた。
それが現在ちょうど3分の1に減少。

このローカルチェーンの、
ナショナルチェーンへの併合の勢いは、
とどまるところを知らない。

サークルKサンクスに次ぐ業界5位は、
イオン系のミニストップ
しかし同社も15年2月期の連結純利益は、
8億5000円でマイナス2%。

第10位のスリーエフも営業赤字の見込み。

第11位の中国地方を基盤にしたポプラは、
昨年、ローソンに5%の出資を仰いで、
実質的にローソングループ。
それでもポプラは、
今期、最終赤字になる見込み。

ちなみに6位はデイリーヤマザキ、
7位はセイコーマート、
8位はJR系のNEWDAYS。

つまり第1位、第2位が比較的好調で、
やや陰りの見えた第3位が、
第4位を吸収合併。
第5位以下はずらりと不調。

これは完全に「三占」
私の造語。

その後、アメリカのバラエティストア業界は、
複占となりつつある。

果たして日本のコンビニも、
そういった軌道を進むのか。

長くない時間が、
そのことを証明するに違いない。

なぜなら経営は、
店数ではないからだ。

店数や見せかけの規模が
大きくなることを「膨張」という。
「成長」は実質的な経営品質を伴って
規模が拡大することだ。

さて、静岡に一泊して、
朝からしずてつストアを視察。

まず、開店前のしずてつストアセノバ店
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10時開店に合わせ、スタッフが笑顔で出迎え。
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店長もお客を入口で出迎える。
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私を笑顔で迎えてくれたのは、
井出弘之店長と、
サービスチーフの水野亜矢子さん。DSCN8937 (2)-1

セノバ店は静岡駅に隣接する商業施設の
地下1階にオープン。
昨年には早々にリニューアルした。

リニューアルの目玉は、
入口のフレッシュジュースの対面コーナー。
DSCN8953-1

もう一つが店舗奥に設けられた
イータリーのコーナー。
DSCN9002-1

イタリアンは強化カテゴリー。
パスタやワイン、ピザなどが豊富に並ぶ。
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バナナも強化カテゴリー。
多品種のバナナが揃うし、
フックに掛けた陳列はホールフーズのようだ。DSCN8863-1

しずてつストアのPBともいえる、
「地産思送」のコーナー。
安全・安心、健康にこだわった地域商材が並ぶ。DSCN8883-1

ココナッツオイルは1瓶3600円だが、
1日に60本を販売したこともある。DSCN9064-1

オーガニック商材の育成にも力を入れる。
DSCN8895-1

お菓子を買いに来た子供たち。
安全に買物ができるからこうしてやってくる。
DSCN8946-1

店舗入口に設けられた
イートインスペース。
白を基調にした上質でくつろげる空間になっている。
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案内してくださった竹田昭男社長、店長
そして幹部の皆さんと。
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セノバ店はターミナル立地で、
客数がしずてつストアで1番。
しずてつの顔ともいえる店舗だ。

そして売上げナンバー2が、
ロードサイド立地のしずてつストア田町店
DSCN9113-1

入口を入ると見事なプレゼンのフルーツ。
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地場野菜のコーナー。
DSCN9128-1

もちろんオーガニックのコーナーもある。
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このエリアの店長たち5人が、
特にオススメするPOPで売り込む豆売り場。
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その青果部門を仕切るのが、
笑顔が最高の斎藤智久さん。
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試食でメニュー提案を積極的に行う。
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そのサービスエースの岡本早織さん。
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さらにこの店には、
料理教室が併設されている。
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店内の一角に設けられた教室で、
多くのお客が学んで楽しむ。
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さらにしずてつストアの実験中の事業が、
「お届けスーパー」。
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担当するのが東政彦さん。
この春、この事業は課に昇格。
東さんも課長昇格。
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東さんは商人舎の研修会に参加してくれた一人。
その時のサイン本を大事にしてくれているが、
現場で苦労しても、一所懸命に活躍している。

最後に案内してくれた千葉稔店長と写真。
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最後の最後に、
このおふたりと写真。
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左が岡村政己専務、
右が木佐森昭夫常務。
しずてつストアがここまで成長して来たのも、
お二人の尽力によるところが大きい。

しずてつストアの皆さんには、
2日にわたりお世話になった。

そして、いい店舗を見せてもらった。

新幹線で富士を眺めながらの帰京も、
楽しいものとなった。
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スーパーマーケットもコンビニも、
バラエティストアも、
「膨張」はいけない。
「成長」でなければならない。

しずてつストアの店を見ながら、
そのことを痛切に感じた。

このあと、東京に戻って、
学習院大学へ。

それは明日に続く。

〈結城義晴〉

 

 

アマゾンジャパンCEOのGMS最終講義と10周年の桜実会

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3月14日、ホワイトデーに、
北陸新幹線開通。

上信越・北陸地方を経由して、
東京都と大阪市とを結ぶのが最終計画。
まず1997年に長野新幹線が、
高崎駅から長野駅まで開通。
しかしこの路線は実は、
整備新幹線としての北陸新幹線の一部。

昨日、長野駅・金沢駅間が開業し、
長野新幹線の呼称は、
「北陸新幹線」に統一された。

このあと、金沢駅・敦賀駅間が、
2023年春開業予定。

しかしそれでも、現時点では、
富山・金沢が主役。

観光客も訪れ、
北陸はしばらく話題の中心となるだろう。

商売のテーマとしても、
北陸をどんどん訴求したい。

一方、ホワイトデーの方は、
2月14日のバレンタインデーの1カ月後。
1カ月前にチョコレートなどを貰った男性が、
女性にお返しをする日。

果たしてどこまで需要を拾ったか。

今年2015年は、
バレンタインデーもホワイトデーも、
土曜日。

一般にはサラリーマンが出社しないから、
義理プレゼントと義理お返しは、
13日の金曜日に早まった。

どんな小さなイベントでも、
きちんと押さえるのが小売業。

Retail is Detail.
小売の神は細部に宿る。

夢中で大きな売上げばかり追いかけていると、
細かな対応に目が行かない。

さて昨日は静岡から戻って、
夕方から目白の学習院大学。
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私は毎年、
「学習院マネジメントスクール」(GMS)の、
開講講座を担当する。
テーマは「流通概論」。

その私の講義は5月に行われるから、
久々の学習院キャンパスだ。
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昨日のブログで、
「膨張と成長」のことを書いた。
この考え方は、
故田島義博学習院大学院長の持論。

田島先生は言葉を使うのが、
実に的確で巧みだった。

そんなことを思い出した。

この日は最終講座。
ジャスパー・チャン氏の講演。
「Amazonの挑戦」
アマゾンジャパン社長。
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南3号館のひな壇教室は満杯。
GMS受講生、一般学生、
さらにGMSの歴代特別講師も、
多数駆けつけた。
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チャン氏は表情豊かに、
流ちょうな日本語で講義。
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「地球上で最もお客様を大切にする企業」
Amazon.comが自ら誇るコンセプト。
本拠地は米国ワシントン州シアトル市。

もちろんeコマースに関して、
世界的リーディングカンパニー。
CEOジェフ・ベゾスが1995年に設立、
アマゾンジャパンは翌96年に創業。

その考え方や最新情報を、
丁寧に語った。

ちなみに商人舎magazineは、
頻繁にアマゾン情報を報道している。

1月30日のDaily商人舎。
アマゾン2014年度年商890億ドル
241億円赤字は
プライム会員獲得に使われた!

アマゾンの決算は12月31日。
年商889億9000万ドル。
1ドル120円では10兆円を超える。
前年比2割増。

しかし前期は最終赤字。
2億4100万ドル。

その理由はどこにあるのか。
記事をご覧いただきたい。

講義の質疑応答時間には、
多くの学生から質問が飛んだ。
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それにも笑顔で丁寧に応えるチャン氏。
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最後はゲスト・スピーカーとして、
岩崎高治さんが登壇
㈱ライフコーポレーション社長。DSCN9143-1
5つの論点からAmazon経営を整理し、
さらにライフの3つのフード改革を紹介した。

リアルとネットの若き経営者の話は、
修了生にとっても贅沢な時間だった。

最終講義を終えて、修了証の授与。
代表して登壇したのは皆勤賞の3名。DSCN9156-1
プレゼンターはもちろん、
上田隆穂先生。
学習院マネジメントスクール所長、
学習院大学経済学部教授。

上田さんは、
学んだことを実践に移してほしいと、
激励しつつ修了生たちを送りだした。DSCN9163-1

廣田正さんも聴講。
三菱食品㈱特別顧問。
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そして村上篤三郎さん。
前㈱たいらや社長。
DSCN9169-1

その後、会場を移して、
桜実会主催の懇親会。
GMS卒業生たちの会だが、
10周年を迎えた。
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その10周年を記念し、
学習院応援団がエールを贈ってくれた。
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腹に響く太鼓と、
キレのあるパフォーマンス。
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精悍な応援団に、
会場は大いに盛りあがった。
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10周年を迎え、
900人近くの桜実会会員が誕生し、
巨大な組織になりつつある。
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開会の挨拶は、
学習院大学の内藤政武院長。
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学習院では「学長」とか「総長」と言わず、
「院長」と称するが、
明治10年の初代 立花種恭院長から数えて、
26人目、第26代院長。
すごい歴史だ。

懇親会が始まると、
学生が生ビールを注いでくれた。
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シャンパンもいただく。
私の隣はアマゾンジャパンの小西みさをさん。
広報本部長。
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その小西さん、
若き応援団を従えてポーズ。
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応援団は大人気。
事務局の林純子さんも写真。
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もちろん、私も。
始めはグーで。
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団長と同じポーズで。
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団長の隣はGMS顧問の松川幸一さん。

それからサプライズ。
GMS事務局長の磯部泰子さんは、
3月でその職を退任する。
桜実会から花束の贈呈。
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実は私もバラを用意した。
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ご苦労様でした。
ありがとうございました。

磯部さんも応援団とポーズ。
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チャンさんとの交流も楽しかった。
DSCN9209-1

ぜひとも一度、ゆっくり話したい。DSCN9210-1

最後は、会場の全員で記念撮影。
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人が多すぎて豆粒の顔だが、
10周年を全員パーで表してもう一度。
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上田先生とは固い握手。
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来期もよろしくお願いします。

最後に事務局のお二人。
お疲れ様でした。
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ジャスパー・チャンさん、
日本語検定1級を持つ。
多くのことに感心した。

GMS修了生諸君も、
夢を抱いて実務に徹する。

応援団の若さもまぶしかった。

1週間の疲れが吹っ飛んだ。
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2005年にGMSがスタートして、
2006年3月、創設者の田島先生がご逝去。
そしていま、10周年。

おめでとう、ありがとう。

〈結城義晴〉

 

ジジと柳川紀行[日曜版2015vol11]

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ジジです。
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きのうから、
ボク、ひとりです。

まどべに、
日がさしこむ。
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おうちにも、
ソファにも。DSCN9065-5

ヨシハルおとうさんは、
いません。
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フクオカ・エアーターミナル。
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ナノ・ナノ・ナノハナ、
ナニヌネノ。
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おとうさんの、
うまれたところ。

そのお寺さん。
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お庭がいい。
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おとうさんのおとうさん、
きょねん、なくなりました。
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その納骨の法要。
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おじいさんのお骨を、
お墓におさめた。
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親せきのひとたちが、
あつまった。
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結城一族。
-5DSCN9265

みなさん、
ありがとうございました。
DSCN9100-5

それから一晩。

朝食はあさがゆ。
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そしておとうさんは、
うまれ故郷で、
すこし、のんびり、ゆっくり。
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スペシャル・エクスプレス。
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柳川へ。
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川下り。
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オンナ船頭さん。
アカネちゃん、20歳。
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歌う船頭さん、りねちゃん。
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きもち、いい。
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納骨の法要がおわって、
おとうさんも、ほっとした。
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柳と川。
だから柳川。
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北原白秋の歌碑。
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川にうつった木や花が、
うつくしい。
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ゆるやかに、
風がぬける。
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橋をくぐる。
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そしてお城のお堀へ。
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まちぼうけ♬
まちぼうけ♪
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川下り、60分。
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柳川は北原白秋の街。
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白秋生家。
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白秋の第一詩集。
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白秋の原稿。
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白秋のラッカン。
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おとうさんは、
ワセダで白秋の研究をしていた。
だから大満足。
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そのあと、おとうさんは、
柳川なべ。
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柳川名物うなぎのせいろむし。
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ここでも、サティスファクション。
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お店は六騎。
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ボクもいただきます。
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おとうさんがたべたら、
ボクもたべる。
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でも、おとうさん、
よかったですね。
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いちおう、ぜんぶ、
おわって、ゆっくりして。

あしたから、また、
いそがしいですからね。

〈『ジジの気分』(未刊でも今年こそカレンダー?)より〉

 

 

 


竹田和平「効率経営」と鍵山秀三郎「凡事徹底」に「有事活躍」

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Everybody! Good Monday!
[2015vol11]

2015年第12週。
3月第4週。

今週末の土曜日が、
春分の日。

祭日と土曜日が重なって、
休暇が減って人々は残念だろう。

商売も祝日が減ると、
その分、目先の売上げが減少する。

しかしこの春分の日に、
高校野球春の選抜大会が開幕する。

大相撲は横綱・白鵬が、
全勝で中日を折り返し。

プロゴルフも、
人気の女子トーナメントの三戦目が今週。
男子は4月中旬が開幕。

ああ、春がやってきたなぁ。

本当にそう感じさせてくれるのが、
今週だ。

春の日が不貞寝の顔を跨ぎゆく
〈朝日俳壇より 西海市・原田覚〉

日差しが春らしくなってきた。
その春の日が、
ふて寝している顔をまたいでいく。

ほのぼのとして、
のんびりした、いい感じ。

そんな時間もつくりたい。

長き駅に短き電車春きざす
〈同 平塚市・日下光代〉

長い駅、短い電車。
その対比がのんびりした春らしい。

紅梅は色白梅は香をこぼす
〈同 市原市・鈴木南子〉

これも紅梅・白梅の対比。
赤い梅は色を楽しむ、
白い梅は香りを愛でる。

売場も紅梅、白梅の如き対比を、
作り出し、醸し出したい。

さて、今週の販促は、
商人舎magazineのweekly商人舎、
日替わり連載「月曜朝一」。

今日の商人舎magazineでは、
週刊特別企画を掲載。
【Focus Up】
観光都市の駅直結商業施設
平和堂「モンデクール長浜」
2月10日、滋賀県長浜市に、
フレンドマートを核にした新店がオープン。

そのスタディ。
ご愛読のほど。

今週の私のスケジュール。
今日は東海道新幹線ひかり号で、
米原まで。
それから彦根へ。

このところ、
東海道を行ったり来たり。

明日は彦根で、
平和堂の米国研修事前講義。

明後日は、午前中、
鶴ケ峰病院。
人間ドックと大腸内視鏡検査の結果を聞く。

そして夕方、
千葉県のグレートアイランド倶楽部に入る。
夜は前夜祭。

翌日はドクターズ杯。
私、もう、ずっと楽しみにしてきた。

金曜日は、午前中、
浅野秀二さんをはじめとするJACの面々が、
アメリカから来社。

午後は、月刊『商人舎』4月号の、
トップインタビュー。

充実した日々です。

さてさて、日経新聞最終面の『交遊抄』。
竹田和平さんが書く。
竹田製菓の代表取締役。
この会社はタマゴボーロで有名。

しかし竹田氏自身は、
上場企業104社の個人株主として著名。

その竹田さんの交遊相手は、
あの鍵山秀三郎さん。
このエッセイのタイトルも、
「凡事徹底の人」

鍵山さんはイエローハット創業者。
カー用品専門店チェーン。

竹田さんは15年前に、
その会社の株主になった。

そして鍵山さんが、
竹田さんのもとを、
株主訪問で訪れた。

同い年。
互いに戦中派で、その経験もある。
同じ創業者。

鍵山秀三郎は、
まさに「凡事徹底」の人。

竹田和平は、
効率化を最優先する経営者、投資家。

まったく反対の二人が、
「すっかり心が通じ合った」
つまり意気投合。

白梅と紅梅。
長い駅と短い電車。

鍵山さんの「凡事徹底」に、
私は「有事活躍」を加えた。

2007年8月23日の最初のブログには、
この言葉を使った。
タイトルは
「凡事徹底・有事活躍で
毎日更新宣言を発します」

「大きな努力で小さな成果に耐える」
これが凡事徹底。

「小さな努力で大きな成果を上げようとする」
これは効率経営。

鍵山さんはいう。
後者は「他人の努力を奪っている」

「最後には何にもならないことに努力する。
だから人間として成長する」

私は著書の中でも、
この考え方を整理した。
『お客さまのためにいちばん大切なこと』

倉本長治の『商売十訓』の第九訓。
「公正で公平な社会的活動を行え」
社会的活動には二つある。
本業とそれ以外の活動。

本業においては、
「小さな努力で大きな成果」

それ以外のボランティア活動では、
「大きな努力で小さな成果」

鍵山さんは言う。
「努力は無駄にならない。
必ず報われるようにできている。
ただし、自分が望んだようには
報われないけれど」

「小さな努力で大きな成果」ばかり、
追いかけていると必ず罰が当たる。
模倣漬けがその典型だ。

毎日更新宣言ブログに関して私は、
今も、この気持ちは変わらない。
今週も、その心持ちは変わらない。

だから8年近くも、
毎日更新宣言ブログは続いているし、
業界の人々に馴染んできている。

ありがたい。

鍵山秀三郎さんに、
いくら感謝しても足りないくらいだ。
その鍵山さんと竹田さんの対比。
勉強になる。

ではみなさん、
今週も凡事徹底・有事活躍で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

「美しく歩き抜いて記録を出す」競歩世界記録と平和堂事前研修会

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春分の日を前に、
スポーツ・ニュース。

地味な競技の「競歩」。
全日本競歩能美大会男子20キロで、
鈴木雄介選手が世界記録樹立。
27歳、170センチ、57キロで、
日本の第一人者。

記録は1時間16分36秒。

これまでの世界記録は1時間17分2秒。
だから26秒の更新。

男子日本選手の陸上競技世界記録は、
1965年のマラソンの重松森雄以来、
つまり50年ぶり。

「美しいフォームが僕の理想。
美しく歩き抜いて
記録を出したかった」

美しく歩いて、
世界記録。

日本人らしくて、
こんなに嬉しいことはない。

さて私は、昨夜、
滋賀県の彦根に入った。。

そして鴨料理の老舗「伊勢幾」で会食。
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ご一緒したのは、
㈱平和堂常務の平松正嗣さん、
教育人事部長の本持真二さん(右)。
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懐石料理と地酒をいただいた。DSCN9394-5

なかでも絶品はしらすの卵とじ。
半熟卵のとろとろが、
お腹に優しくに沁み渡った。
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平松さんの大学時代の合唱団での活躍から、
米国での生活、平和堂の新しい試みまで、
話は大いに盛り上がり、楽しい時間だった。

そして今日は南彦根の平和堂本社へ。
4階の研修室。
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5月のアメリカ視察事前勉強会。
午前中は私のガイダンス。
DSCN9406-5

アメリカで何を学ぶのか。
どのように学ぶのか。
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最も重要な経営理念から、
商業近代化の歴史、
働きがいのある企業と知識商人の役割、
最新の情勢までを解説。
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小さなイノベーションを継続することが、
平和堂をとんがらせること。
2時間たっぷり語った。
DSCN9423-5
スライドのない講義では、
自然に身振り手振りが大きくなる。
それだけ熱が入る。
これもいいものだ。

昼食をはさんで、午後は、
昨年11月の渡米研修組からの報告会。

今年は5年目の9チーム目。
報告は第8チームから。

経営幹部もほぼ全員加わり、
総勢90名ほどが一堂に集まる。

まず全員で平和堂の社是の唱和。
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報告会の初めに、
同行した取締役の夏原陽平さんが一言。
コーネル大学ジャパン第2期生。
「知ること、実践すること、
成果を上げること、そして継続すること」
その重要性を強調。
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報告会は、6班に分かれて、
それぞれにアメリカで学んだことから、
帰国後に取り組んだこと、
その数字で裏付けされた成果を、
スライドで報告。
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この内容が、実にいい。

夏原平和社長も平松常務も、
熱心に聞き入る。
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2つの班の発表が終わると、
代表者に対して質疑応答が始まる。DSCN9443-5

代表者は厳しい質問に、
真剣に答える。 DSCN9447-5

夏原行平常務も質問。
コーネル・ジャパン第1期生。
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報告者は、
スーパーバイザーや経営幹部からの、
具体的で厳しい指摘、質問に答える。

そして私が班ごとの報告に、
講評を加える。

こうして全員で、
情報の共有とコミュニケーションを図る。
それが報告会の果実である。

3時間ほどかけて
全6班の報告が終了。

団長を務めた田中仁史さんが
激励の言葉を贈る。
平和堂生鮮食品事業部部長。
DSCN9454-5

そして私の講評と総括。
DSCN9461-5

私は3つのことを指摘。
プレゼンテーション、イノベーション、
そしてセレンディピティ。

最後に社長の夏原平和さんが、
鋭く総括。
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その夏原さんと、
今年のスローガンをバックに、
ツーショット。
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報告会を終えた前回の参加者だけ、
社員食堂に移動して懇親会。

団長の田中さんが乾杯の音頭。DSCN9473-5

カンパ~イ!DSCN9476-5

一方、5月の視察団の面々は、
今夏のアメリカ視察で、
何を学び、何を成果とするかをディスカッションし、
班ごとに課題を発表。

私は懇親会を抜け出して、
それらの課題についてコメント。
DSCN9477-5

ありのままに見ること、学ぶこと。
そして成果を上げ、イノベーションを起こすこと。
そのために一度設定した課題も、
臨機応変に変えてよろしい。
それが私のメッセージ。
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5月の視察団の団長、副団長と、
視察の成功を期して写真。DSCN9488-5
左が団長の田淵寿さん、取締役商品本部長。
右が副団長の杉田聡さん、GM営業部長。

一方、昨年の渡米組は、
懇親が終わって全員写真。DSCN9489-5
平和堂は今期、絶好調の業績を残す。
その原動力は、この笑顔。
平和堂のイメージキャラクターは、
「はとっぴー」。
そのポーズをとった精鋭たち。

彼らがいま、自ら変わり、
㈱平和堂を変えようとしている。

美しく歩き抜いて、
記録をつくる。

平和堂のイノベーションは、
そうあって欲しいものだ。

〈結城義晴〉

「セブン&アイ過去最高益」でも足を引っ張った二つの要因

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そろそろ2月期決算企業が、
2014年度実績を明らかにする。

まず決算短信による速報が出され
そして有価証券報告書による確報が出る。

実はその決算短信の前に、
マスコミ、特に日経新聞から、
情報が漏らされる。

だから「○○したようだ」とか、
「○○程度」「○○前後」といった表現が、
使われる。

今朝の日経新聞一面左上段に、
「セブン&アイ、最高益」の文字が躍る。

小売業関係者としては、
ここに速報前の情報が載るのは、
単純にうれしい。

そのセブン&アイ・ホールディングスの決算。
日経によると、
売上高(営業収益)は6兆1000億円程度、
前年比約8%増の、ようだ。

連結営業利益が3450億円前後、
こちらは前の期比2%増の、ようだ。

4年連続過去最高益更新の、ようだ。

理由はセブン-イレブン事業の好調ぶり。
これは誰が見ても明らか。

日本国内の既存店売上高は、
この2月まで31カ月連続、
前年同月比プラスの、ようだ。

セブン-イレブンの国内店舗数は、
約1200店増で約1万7500店舗。

アメリカのセブン-イレブン・インクも好調。

しかし足を引っ張った事業もあった。
日経はふたつ挙げる。

ひとつは昨年買収したニッセンホールディングス。

アマゾンをはじめとするノンストアリテイリングは、
世界中で成長を続けている。

アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は、
「現在のeコマースのシェアは3.6%だから、
われわれの伸びシロは96%」と胸を張る。

しかしセブン&アイの傘下の通信販売は、
今期、苦しかった。

これは面白い現象だ。

日経新聞が挙げた理由は2点。
「商品力の弱さ」と、
「費用負担の膨張」。

「商業統計調査」が、
通信販売を分類定義している。

まずは大きな括りとして、
有店舗販売に対して「無店舗販売」がある。

そしてこれは二つに分けられる。
第一が訪問販売、
第二が通信・カタログ販売。

2007年(平成19年)の商業統計は、
このあたりを調査している。

訪問販売の事業所数は、
14万5300。
2002年比20.3%減。

通信・カタログ販売事業所は、
6 万1312 事業所(同36.1%増)。

さらに自動販売機の事業所は、
12 万6348 事業所(同21.6%減)。

この時点の商品販売額。
訪問販売が8兆2832億円、
2002年調査比22.9%減。

通信・カタログ販売事業所は、
4兆168億円(同30.1%増)。

自動販売機による販売は、
1兆7915億円(同15.6%増)、
その他は8兆7359億円(同0.8%増)。

一方、公益社団法人日本通信販売協会の調査。
その2013年4月~2014年3月の市場規模は、
5兆8600億円で前年比8.3%増。

これは1998年度以来、
15年連続増加。

ここ10年の平均成長率は7.7%。

通販市場の成長要因を、
通販協会は3つ挙げる。
第一は、楽天、アマゾン、スタートトゥディ等、
モール、大手eコマース企業が牽引。

第二は店舗系のネット通販の伸び。
新商品、新サービスのネット通販企業の
参入による裾野の拡大。

第三はシニア市場拡大に伴う、
メーカー通販(健康食品、化粧品)、
宅配事業の堅調な伸び。

その中でニッセンは、
「商品力」の改善が進んでいないし、
「コスト構造」の改革もなされていない。

しかし可能性はある。
それがセブン&アイのオムニチャネル戦略。

さてセブン&アイの決算に戻って、
若干、足を引っ張ったもう一つの要因は、
「イトーヨーカ堂の衣料品部門」。
こちらは総合スーパーの弱点。

抜本的な刷新が必須。
問題はこの期中に、
その刷新の糸口が掴めたか。

それがなければ、
今期も迷走するに違いない。

それは他の総合スーパー企業にも言えること。

月刊『商人舎』2月号特集は、
「イオンスタイルを半裸にする」
この特集でも触れたが、
「衣料品部門」などと称しているうちは、
問題の解決は遥か彼方だろう。

月刊『商人舎』3月号は、
「52週MDの錯誤」
この特集でユニクロが52週MDを、
重要なノウハウとしていることを指摘した。

要はカジュアルファッションを、
フードと同じようにみなすこと。

この日経一面記事が指摘する中身は、
実は重要な問題をはらんでいる。

さて、日経ばかりで恐縮。
『アジア便り』に、
「習さんはゴルフがお嫌い?」の記事。

昨年末、高級ゴルフ場「南公館」が、
突然、閉鎖された。

さらに6月末には、
多くの日系企業が会員権を持つゴルフ場も、
閉じるという噂。

その裏には、
習近平国家主席が進める
環境保護運動がある、らしい。

上海に注ぐ長江の水を
北京に運ぶ用水路が完成した。
しかし水の汚染がひどい、らしい。

ゴルフ場でまく農薬も一因、のようだ。

ゴルフ場の乱開発で、
切り崩された山野も多い、らしい。

このあたり、
例によって中国は、
節度を知らない、ようだ。

日経記事は書く。
「ビジネスパーソンにとって
ゴルフ場は大切な情報交換の場所であり、
コミュニケーションの場を失うのは痛い」

習主席は、これがお気にめさない、
とのうわさもある、ようだ。
「公務員や経営者が
グリーン上で密談を繰り返し、
汚職や不正取引に及ぶというのだが……」。

このあたりも、
例によって中国は、
節度を知らない、ようだ。

さて私は、夕方から、
千葉県のグレートアイランドゴルフ倶楽部。
DSCN9493-5
その一番ホール。

こちらは有名な18番ホール。DSCN9494-5
伊藤園レディスのトーナメントが開催され、
多くのドラマが生まれたホール。

明日は第12回ドクターズ杯。
「マスターズの上を目指そう」という趣旨で、
「ドクターズ」と名付けた。

名付けたのは、僭越ながら結城義晴。

マスターは修士、
ドクターは博士。

だからこのコンペティションで優勝すると、
ドクターを名乗ることができる。

もちろん上手に名乗らねば、
「ドクター中松」だとか、
「ケーシー高峰」だとか、
そんな感じになってしまうから、
みんな名乗らないけれど。

今夜はそのメンバーが参集して、
前夜祭。
DSCN9497-5
オール日本スーパーマーケット協会の
トップマネジメントの皆さん。

習主席の中国ではなくて、
節度ある日本でよかった、ように思う。

では、明日を楽しみに。

〈結城義晴〉

 

「賃上げ一斉回答」と平富郎「仕事に向き合う時間数で負けるな」

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高村勣さんご逝去。
「ミスター生協」と呼ばれた。
元生活協同組合コープこうべ理事長で、
元日本生活協同組合連合会会長。
大正12年生まれの91歳。

イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんが、
大正13年生まれ。
イオン名誉会長相談役の岡田卓也さんは、
大正14年生まれで、
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
大正15年の生まれ。

皆さん化け物級。

高村さんは、伊藤さんよりもひとつ上で、
日本の流通業の創始者のお一人。

コープこうべは、
灘生協と神戸生協が合併し、
灘神戸生協となってから日本最大、
そして世界最大の生活協同組合となった。

その歴史をずっと支えた人。

1990年には、
「日本生協店舗近代化機構」を創設。
当時、私もインタビューしたが、
毅然とした応対で、
大正人の気骨が感じられた。

現在の生協運動を、
高村さんはどう見ていたのだろうか。

ご冥福を祈りたい。

横浜商人舎オフィスに戻ってみると、
機関誌『SELCO Report』3月号が届いた。
全国セルコグループ運営本部発行。

巻頭言の「Message Board」に、
平富郎さんが書いている。
㈱エコス会長、
昭和14年(1939年)生まれの76歳。
DSCN9502

「業界を見回して、
創業オーナーが健在のところは良い。
ぶれないからです」
賛成。

そして勝つための絶対条件。
「仕事に向き合う時間数で、
負けないことです」

「幹部は仕事の量を増やすことです。
幹部が不眠不休で頑張って、
従業員が所定時間で働けば
利益が出る仕組みをつくる」

昨日は日本中で、
春の賃上げ一斉回答。

従業員は所定時間で働き、
そのうえで賃上げ。

日本経済新聞の主要企業106社調査では、
「50.9%の経営者が定期昇給を含む賃上げ率を
前年並みかそれ以上にすると答えた」

しかしこの賃上げ、
引き出したのは政府。
大義名分はデフレ脱却。

日経の巻頭言『春秋』は皮肉る。
「組合へ、ではなく政府への一斉回答?
結果良ければ……ではあるが
いささか寝覚めが悪い」

それでも、経営幹部は、
平さんの言うように、
「命懸けで頑張れ」。

「仕組みができたら
幹部も休めるのですから」

賛成。

商人舎magazineのDaily商人舎は、
「イオン越谷レイクタウン大規模改装、
カスミも近隣に新店開設」

2008年10月オープンのレイクタウン、
7年目に第1期、第2期に分けて大改装。

それだけではない。

カスミが明日、近隣に開業。
レイクタウン内のマルエツや、
イオンスタイルの食品フロアと、
グループ内競合。

周辺はイオンのスーパーマーケットだらけ。
しかしマーケットシェアは圧倒。

その所為か、最近、
ドラッグストアが曲がり角。

日経新聞が書く。
「14年度成長率は過去最低」

国内の市場規模は6兆円超。
しかし2014年度成長率は1%。

日本チェーンドラッグストア協会発表のデータ。
14年度の総店舗数は約1万8000店。
過去10年で25%の激増。

調査初回の2000年度以降、
14年連続でのプラス成長。

「調剤薬局併設店舗は売上げが2割増」
ウエルシアホールディングス水野秀晴社長のコメント。

調剤がカギを握るのは、
アメリカでも同じ。

私はいつも強調する。
スーパーマーケットでも、
調剤部門のないフード&ドラッグは、
コンビネーションストアではない。

調剤機能併設ドラッグストアは、
ウェルシアが昨年11月時点で7割の680店、
ツルハホールディングスも2月時点で310店。
ツルハはこの1年26%増。

しかし調剤部門に必須の薬剤師は、
教育課程が4年制から6年制に移行。

さらに薬剤師国家試験の合格率が、
昨年は60.84%と前年比18ポイント低下。

我が盟友・宗像守さんもコメントする。
「拡大路線の中で体制が整わない企業も多い」
日本チェーンドラッグストア協会事務総長。

日経の記事の総括。
「薬剤師の教育体制から
店舗運営の効率化まで
一から見直す必要がある」

ドラッグストアも、
平富郎さんの指摘のように、
今、幹部は命懸けで頑張って、
仕組みを再構築せねばなるまい。

スーパーマーケットも、
ドラッグストアも、
トップ、幹部、リーダーは、
「仕事に向き合う時間数で、
負けないことです」

〈結城義晴〉

ベルク原島功さんの訃報と「とくし丸」住友達也さんとの意気投合

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訃報です。

原島功さん。
㈱ベルク代表取締役会長。
65歳。

謹んで哀悼の意を表したい。

1950年1月17日生まれで、
私よりも3学年上。

もう30年来の付き合いだが、
残念でならない。

互いに学生時代のことは、
あまり語らなかったが、
原島さんは、立教大学経済学部出身。
卒業後、1973年㈱西友ストアー(当時)入社。

その後、実家の㈱主婦の店秩父店に戻り、
㈱ベルクと商号変更して、
1995年、ベルク代表取締役社長に就任。

Better Life with Communityが、
企業コンセプトで、
その頭文字を取ってBelc。

社長就任後、2004年、
ジャスダックに株式上場。
2008年、東証二部上場、
2009年、第一部上場と、
確かなステップを上り、
2006年にはイオンと業務・資本提携。

まさに「我が道を行く」の観あり。

2015年2月期の原島さん最後の決算予想は、
営業収益1530億円、前年比105.5%。

売上総利益率は25.4%、
販管費率21.8%、
そして営業利益率4.7%。

年商は1500億円を超え、
埼玉県62店舗を中心に、
関東に90店舗を展開し、
営業利益5%の、
スーパーマーケットのチェーンストア。

原島功が残した企業は、
燦然と輝く数字をはじき出す。

ある意味で原島さんは、
チェーンストア主義者だった。

「チェーンストアづくりに、
強い信念を持った従業員とともに」と、
言葉を残している。

そのために原島さんの考え方は、
「ビジネスとプライベートをはっきり分ける」

(1)豊かな休日、少ない残業時間が、
(2)仕事への集中力を生み生産性を上げ、
(3)業界水準でより高い給与体系を実現する。

(1)の残業時間は月平均10時間以内で、
(3)の高い水準の給与体系実現は、
(1)の少ない残業時間のオペレーションをつくり出し、
(2)の集中力と高い生産性を生み出す。

好循環系のチェーンストアを目指した。

原島さんは、従業員のそれぞれの、
「良い人生」を保障しようとした。

実に、正しい商人だった。

心から、ご冥福を祈りたい。

一方、一昨日のチュニジア銃撃事件と、
20年前の地下鉄サリン事件。

各種メディアが、
両方を関連付けて報道。

どちらも無差別テロ。

この20年間、
何が変わって、
何が変わらなかったのか。

それを考える。

さて今日は、朝一番に、
アメリカからJACの皆さんが来社。
さらにロピア取締役の福島道夫さんが、
加わってくれた。
DSCN9510-1
左が福島さん。
それからJAC代表の浅野秀二さん、
五十嵐ゆう子さん、藤森正博さん。

1月、2月とロピアの一団180名が、
ニューヨークを視察した。
そのときの約束でJACの皆さんが、
今日、福嶋さんの案内で、
ロピアの店舗を視察する。

私も行きたいところだが、
午後の予定があり、
残念ながら同行できず。

その午後、新橋からゆりかもめに乗車。
一番後ろの窓際の特等席を確保。

新橋の街並みを縫って走る。
DSCN9512-1

英国庭園のある竹橋あたり。
春の日の都心の街並み。
DSCN9513-1

船の帆と遊歩道。
DSCN9514-1

東京湾沿いの倉庫地帯。
DSCN9516-1

そして東京湾。DSCN9515-1
海の上に浮かぶように台場エリアが見える。

レインボーブリッジが近づく。
DSCN9517-1

電車はぐるりと回り込んで、台場に向かう。
DSCN9519-1

海が近づく。
DSCN9520-1

レインボーブリッジは
線路と道路が並行して走る。
DSCN9522-1

台場地区に入ると、
右手にフジテレビ、
左にアクアシティ。
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今日の訪問は、
国際展示場正門のTFTビル。
その8階にブルーチップ本社がある。

今日、懇談したのが、
住友達也さん。
DSCN9566-2
移動スーパー「とくし丸」創業者。

ブルーチップは新事業として、
とくし丸と住友さんをバックアップする。

ブルーチップの中野茂部長が、
住友さんを紹介してくれた。
DSCN9590-5

2時間ほど語り合って、
すぐに意気投合。
DSCN9605-5
住友さんも出版事業を創業して、
その社長だった。

2時間ほどゆっくり話をして、
その後、豊洲の文化堂へ。
DSCN9606-5

文化堂の志村孝雄さんを訪問。
いま、新事業推進課でとくし丸を担当する。

とくし丸のバンの前で、
全員で写真。
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右は、濱田大樹さん。
ブルーチップとくし丸事業部リーダー。

私もとくし丸のバンの前で、
写真を撮らせてもらった。
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豊洲に来たのだから、帰りに、
フードストアアオキを訪問。
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文化堂vsアオキの豊洲の闘い。
DSCN9630-5
文化堂はとくし丸を加えて、
商業の現代化を図る。

この20年間。
変わったことと、
変わらなかったこと。

私はずっと、
そのことを考えていた。

〈結城義晴〉

機能性表示食品制度改革についての5つのポイント

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2015年の春分の日。

今日、鹿児島市でソメイヨシノが開花。
日本全国で一番早かった。
それでも昨年より1日遅い。

そして1週間後から10日後、
鹿児島では早くも満開。

今日はもう一つ、
高校野球の春の選抜大会開幕。
「熱球」は夏の甲子園。

しかし春の終盤は「桜の甲子園」。

大相撲春場所は、
関脇の照ノ富士が、
横綱白鳳との優勝争いで、
大活躍。

関脇が活躍する場所は、
面白いけれど、
照ノ富士も逸ノ城も、
モンゴル出身。

日本人力士、頑張れ。

さて、日経新聞で、
「食の新表示」記事が2日間の連載。

4月1日から「機能性表示食品」制度が、
スタートする。

この新制度はアベノミクスの第三の矢、
「規制改革」の柱のひとつ。

国民の健康を維持・増進しながら、
経済も活性化する狙い。

ここで一番大事なことは、
表示制度の改革であること。

商品が有する機能が、
まず備わっていなければならない。
そしてその表示は、
当然ながら適正であることが条件。

一般に言われる「健康食品」の定義。
「健康の保持増進に役立つ」ものであると、
機能が宣伝され販売・利用される食品。
これは学術的な認識とは独立していて、
単に社会的な認識において、
他の食品と区別される一群の食品の呼称。

健康食品の一部に「保健機能食品」がある。
これは行政により機能の認定を受けた食品。

その保健機能食品には、
二つある。

第一は「特定保健用品」、いわゆる「トクホ」。
これは1991年に保健機能食品制度が定められ、
科学的根拠を提出し表示の許可を得た食品。
1143品目が登録され、
ガムや米飯、調味料まで幅広く活用されている。

特に飲料では花王の「へルシア」や、
サントリーの「特茶」などヒットが相次いだ。
今回の表示制度改革で、
へルシアの茶飲料などは4月以降に刷新される。
伊藤園も4月にトクホの「黄金烏龍茶」を発売。

トクホ市場は6000億円規模。
今回の制度改革とは直接、関係はしないが、
こちらの分野の成長は続く。

第二は「健康機能食品」で、
ビタミンやカルシウムなど
特定の17成分に限って、
効果を表示できる食品。
この分野も成長が見込まれる。

今回の機能性表示制度で、
第三の分野が成長するが、
そこには5つのポイントがある。

第1に国が許可したものではないこと。
企業が自ら食品の科学的根拠を評価した上で、
その機能性を表示する。

したがってその旨を記載する義務がある。
新制度は販売の60日前までに、
論文など科学的根拠を、
消費者庁に届け出ればよい。

国の審査は不要だから、
トクホよりハードルは格段に低い。

第2は対象食品が広がること。
今回、加工食品および農林水産物が対象となる。
つまり生鮮食品を含む食品全般が対象となる。

第3は対象成分が広がること。
栄養機能食品によって許可されているのは、
ビタミン12種類とミネラル5種類。
それ以外に今回、
n-3系脂肪酸、ビタミンK、
そしてカリウムが追加される。

第4は食品と薬の境界線が動くこと。
薬事法では薬以外は、
部位指定や効能を表現することが、
禁止されている。

しかし新制度では、
科学的根拠があれば、
体の特定部位に言及した表現を行うことができる。

ただし、食品表示に、
疾病名を記載してはならない。
薬と食品との区別は厳然としている。

そして第5に消費者教育や顧客教育に、
力が入れられること。
小売業ではまず、
従業員教育も必要になる。

調査会社シード・プランニングの推定では、
健康食品の市場規模は、
2017年に2兆1450億円に成長する。

今回の新制度の導入などの効果で、
13年比で17%増えるとの予想。

ただし懸念の声も。
主婦連合会・河村真紀子事務局長。
「書類の体裁が整っていればよく、
消費者が根拠を検証できない表示が
乱立する可能性もある」

日経連載のまとめ。
「官民とも消費者に分かりやすく
周知する努力は欠かせない」
つまり第5のポイントが、
重要になるということだ。

機能性表示改革で一儲けしようとか、
プロモーションで稼ごうとは考えないことだ。

消費者も消費者庁も、
それは厳しくチェックしている。

〈結城義晴〉

 

ジジと桜の季節[日曜版2015vol12]

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ジジです。
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ヨシハルおとうさん、
いません。

ここ。
DSCN9632-5

だからボクも、ひとりで、
たまあそび。
DSCN9089-5

たのしいで~す。
DSCN9092-5

そとは、春です。
DSCN9638-5

花がさきます。
DSCN9682-5

花壇もうつくしい。
DSCN9681-5

おとうさん、かえってきた。
DSCN9655-5

あそんでくれた。
DSCN9640-5

そとでは桜も、
芽吹きはじめたそうです。
DSCN9641-5

夕空。
DSCN9669-5

桜の木。
DSCN9670-5

もうすぐ。
DSCN9691-5

でも、すこし、
芽吹いてる。
DSCN9671-5

ほらね。
DSCN9673-5

おとうさんと、いっしょに、
そとにいきたいですね。
DSCN9653-5

もうさいているところも、
あるみたいだし。
DSCN9707-5

では、来週あたり、
おねがいします。
DSCN9648-5
よろしく。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉


商人舎USAベーシックへの最後の要請と「減らない長時間労働」

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Everybody! Good Monday!
[2015vol12]

2015年第13週。
3月の第4週。

来週はもう、4月。

一月往ぬる、
二月逃げる、
三月去る

1月を「往く」と、
現代用語風にいいますし、
私もずっとそれを使っていましたが、
今年は「往ぬる」。

気分で使い分けていいでしょう。

あっという間に、
年の初めの3カ月が過ぎ去る。

今年は1月と2月に、
ニューヨークを訪れたので、
余計に時間が過ぎるのが、
早く感じられた。

そして気がつくと、春。
地の重さ天の軽さよふきのたう
〈朝日俳壇より東京都・澤田倭平〉

フキノトウを詠んだ。
天と地の軽重がおもしろい。

日経俳壇には次の句。
蕗のたうこんなところにこんなにも
〈沼津・近藤昭三〉

俳句のレベルはいつも、
朝日に軍配が上がる。

朝日は花鳥風月的、叙情的。
日経は日常的、庶民的。

今日の商人舎magazine
weekly商人舎の日替わり連載。
「月曜朝一 今週の販促企画」

慶應義塾大学日吉の卒業式の写真。
keio1

旅立ちへ背中を押した春の風
〈朝日俳壇 大船渡市・富谷英雄〉

大船渡の俳人の句だから、
誰かは知らねどこの旅立ちは、
ひときわのものだったに違いない。

今週末に、
立教ビジネスデザイン研究科の、
謝恩会が開催される。
私は出席できないが、
みなさん、修了おめでとう。

そんな季節です。

仕事を忘れて、
日常を見る。

そんな余裕もほしい。

春うらら全身使ひお手玉す
〈朝日俳壇 伊勢崎市・飯島てる子〉

小さな女の子、
全身を使ってお手玉をする。

いいですねぇ、春うらら。

さて、5月の商人舎USA研修会、
ベーシックコース。
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5月12日~18日。
ラスベガス。
DSCN9921-5
21世紀に入って、
アメリカで一番、人口が増加した街。
なんと35%のプラス。

だからコンパクトな街ながら、
小売サービス業とチェーンストア、
ショッピングセンターは、
最新モデルが満載。

毎日、結城義晴の力の入った講義がある。
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ベーシックでは、
すぐに役立つことを教えない。
しかし、ずっと役立つことを、
丁寧に享受する。
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2日目の朝には理解度テストがある。
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最終日はグループディスカッション。
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さらにグループ発表。
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今回は3日目に、
キッチンスタジオを借りて、
全員で購買した商品を、
調理し、食べ比べをする。
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ウォルマートはもちろん。
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クローガー、ホールフーズ、
トレーダー・ジョー、スプラウツ、
そしてウィンコフーズなどなどなど。

そのポジショニング競争の実態を、
目からウロコで理解することができる。

そのうえで、
大注目企業の商品を買って、
調理して、食べる。
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ピーター・ドラッカーの、
ポスト・モダンの七つの作法。
その第一番目。
自分の目で見、耳で聞く。

だからインタビューも満載。
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現地の商人の交流もある。
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ホスピタリティのシャワーを浴びる。
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それに付け加えるとしたら、
店に行き、自分で買い、
自分の口で食べ、
自分の舌で味わう。
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それが昨年から、
ベーシックコースに加わった、
新しい趣向。

付け加えると、
ラスベガスのショーやゲームを、
楽しむこともできる。
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このベーシック研修会の成果は、
各社でもう証明済み。

現在のところすでに、
38名の参加が決まっている。
最後のご参加要請。

ご検討下さい。
ご返答下さい。

さて日経新聞の『エコノフォーカス』。
「なぜ減らない、長時間労働」

厚生労働省の2014年毎月勤労統計調査。
フルタイムで働く正社員の残業時間データは、
173時間。

前年より7時間の増加、
20年前より36時間プラス。

1993年以来、最長。

特にひどい三業種。
貨物運送業(年463時間)、
自動車製造業(年275時間)、
情報サービス(年248時間)。

小売業が入っていなくて、
私はちょっとホッとした。

これに統計に表れない「サービス残業」がある。

記事は長時間労働の理由を挙げる。

理由の一つは、終身雇用。
ちょっと言い古された議論だが。

日本では「今いる社員の労働時間を
増やしたり減らしたりして
対応するのが一般的」

最近の景気回復と人手不足を受け、
正社員は残業して仕事をこなしている。

「転職の機会が乏しいため、
会社に無理に働かされても
簡単には仕事を辞められない」

理由の二つ目は、
働く人の意識の問題。
山本勲・慶応義塾大学教授が、
課長の手前の大卒社員を継続調査した。

結果は「週の労働時間が10時間延びるごとに、
翌年に課長に昇進する確率が3%上がる」

内閣府調査。
1日12時間以上働く人の5割超が考えている。
「上司は残業する部下を評価するはずだ」

私自身の経験を話せば、
だらだらと残業する人間は、
絶対に評価しなかった。

仕事はきりりとやり遂げて、
時間外に勉強する人間を評価した。

三つ目の理由は、
仕事の態勢の問題。
日経の記事は指摘する。
「社員ごとの業務の範囲があいまいなため、
生産性が高い人に仕事が集まりやすい」

「優秀な人が長い時間働いて仕事をこなし、
結果的に昇進するという側面は否めない」

あなたの会社はどうだろうか。
あなたの店ではどうだろうか。

最後に、長時間労働を是正するための、
政府の対策。

第1は「限定正社員」の普及。
働く時間・仕事の範囲を限った正社員制度。
昨年から指針がまとめられ、
企業に導入促進が始まった。

介護や育児と仕事が両立しやすくなる。

第2は「休みの強制」。
来年の2016年春からは、
1年間に5日分だが、
全員に有給休暇を取ることが、
義務づけられる。

義務づけられる前に、
仕組みを構築したい。

最後の最後は、先週、
このブログにご登場願ったお二人。

エコス会長の平富郎さんの言葉。
「幹部は仕事の量を増やすことです。
幹部が不眠不休で頑張って、
従業員が所定時間で働けば
利益が出る仕組みをつくる」

急逝したベルク会長の故原島功さん。
「ビジネスとプライベートをはっきり分ける」
そのために、
(1)豊かな休日、少ない残業時間が、
(2)仕事への集中力を生み生産性を上げ、
(3)業界水準でより高い給与体系を実現する。

スーパーマーケットやチェーンストアでも、
それは可能だ。

ベルクの残業時間は、
月平均10時間以内。
つまり最大でも年間120時間。

厚生労働省勤労統計調査の、
173時間を下回る。

残業時間短縮が可能なオペレーションを、
集中力と高生産性によって生み出す。

原島さんは、
従業員のそれぞれの「良い人生」を、
保障しようとした。

では今週も、
きりりと働きましょう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

イオン増収減益決算と武藤敬司の「ヒール&ベビーフェイス」

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横浜でも東京でも、
桜の開花。

心がウキウキしてくる。
けれど桜の森の満開の下には、
鬼が居る。

くわばらくわばら。

商人舎公式ホームページが、
ハッカーに襲われた。

そして3日分の毎日更新宣言ブログが、
書き換えられ、削除されてしまった。

気づいて、大至急、
修復にかかったけれど、
その間、空白のブログとなった。

さらに入稿のためのパスワードなども、
急遽変更。

ご迷惑をおかけした。
関係者には感謝したい。

まだまだセキュリティの面で、
不充分なところがある。

さて、日経新聞に決算記事。
「イオン、前期純利益23%減」

2015年2月期の営業収益は7兆円で、
これは9%増。

一昨年2013年8月1日に、
ダイエーを完全子会社にして、
その売上げがそっくり上乗せされて、
売上高は7兆円を超えた。

しかし総合スーパーのイオンリテールが、
売上高、粗利益ともに計画を下回った。

ダイエーの総合スーパー事業は、
数十億円程度の赤字。

食品スーパーマーケット事業も苦戦。

総合金融事業とデベロッパー事業は堅調。

連結純利益は350億円。
前期比23%減。

しかしこれらをまとめると、
営業利益は1400億円で、
前期比18%減。

悪い悪いと言われながらも、
商売の儲けの営業利益が、
18%のマイナスで終わった。

ただし、純利益は、
暖簾代という隠し玉があって、
5%増の480億円の従来予想が、
一転、減益となった。

日経の見出しの23%の減益は、
この純利益のことをいう。

イオンの成績が悪くなると、
小売業界全体に、
どこか喜ぶ節がある。

プロレスで言えば、
ヒールの役割か。

つまり悪役。

プロレスの善玉役は、
ベビーフェイスというが、
大抵の場合、
ヒールの方が実力がある。

プロレスラーの武藤敬司。
「日本マット界の至宝」と称される。
アメリカでもグレート・ムタとして、
大活躍してきた。

この武藤は、
アメリカではヒール、
日本ではベビーフェイスを、
演じ分けた。

そして一言。
「ヒールもベビーフェイスも、
同じだ」

こうも言う。
「ヒールの方が面白い」

企業経営は、
ヒールもベビーフェイスもない。

アメリカのウォルマートは、
小売業界では完璧に、
ヒールの役割に徹しているが、
彼の国の低所得者層からは、
絶大なる人気を誇る。

それがウォルマートの成長を支える。

これもセグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニングの時代の、
企業のあり方だと思う。

私は午後から千葉市へ。
アイダスグループの第30回研修会・交流会。

代表取締役の鈴木國朗さんが、
まず挨拶。DSCN9736-4

アイダスグループにゆかりのある人々が、
集まった。
DSCN9737-5

東日本大震災もあって、
このところ開催されていなかったが、
久しぶりに第30回の記念研修会
DSCN9739-5

まず、私が1時間弱、
持論を講義。
DSCN9758-5

その後、全員が、
近況などを報告。

奥州市から参加した千葉喜夫さん
Kマート社長。
DSCN9760-5
イオンスーパーセンター、
ユニバース、
トライアルが近隣に出店。
大激戦地で健闘する。

その後、交流会。
DSCN9764-5

そして記念写真。DSCN9774-5
お疲れ様でした。

ヒールにもベビーフェイスにも、
ポジショニングの役割がある。

〈結城義晴〉

 

アベノミクスと小売企業経営とゴルフ・スウィングの「合成の誤謬」

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アイダスグループ第30回研修会・交流会。
鈴木國朗さんが主宰するコンサルティング会社。
アイダスグループは、
2013年に30周年を迎えた。

そのアイダスグループが主催する研修会。
東日本大震災後、開催を控えていたが、
記念すべき第30回。

2日目は交流会のゴルフプレー。

私自身は商人舎サイトへの、
「総当り攻撃」と闘いつつのラウンド。

それでも千葉県市原市の、
浜野ゴルフクラブ。

井上誠一設計の名門。

堪能した。

最近、スウィングを変えている。
ヒップターン理論をベースに、
ヘッドスピードを上げて、
飛距離と正確性を両立させる。

クラブは全て変えた。

夏くらいまでかかりそうだが、
いい兆候が出てきた。

その結果、これをいただいた。
DSCN9779-5

とはいっても、30回記念のため、
参加者全員に「優勝トロフィー」。

本当の優勝は、
㈱セイブ前社長の荻澤誠さん、
準優勝は、
ケーマート社長の千葉喜夫さん。

おめでとうございました。

さて日経新聞の『大機小機』。
経済コラム。

3月21日のタイトルは、
「『ばらまき』の定義と実例」
コラムニストは私の好きな隅田川さん。

今日25日のタイトルは、
「地方は本当に厳しいのか」
こちらの書き手は和悦さん。

隅田川さんは、
国の予算への「ばらまき」批判を考察する。

定義が不明確なまま、
「ばらまき」という概念を使っていることに、
問題点を求める。

「ばらまき」とは、政策の対象が、
「広く薄く拡散している場合を指す」

こう思われがちだ。

しかし「広くて薄いから駄目」とはいえない。

例が挙がる。
「農産物の関税引き下げ」。
その効果は消費者全体に広く薄く及ぶ。
しかし国民福祉を高めるうえで、
重要な政策である。

だから「広くて薄いから駄目」とはならない。

したがって、
駄目なばらまきの定義は、
「政策の対象が広がっており、
そのため効果が、
小さなものになってしまうこと」

再び例が挙げられる。
全国各地で配布・販売されるプレミアム付き商品券。

1万2000円の商品券を1万円で販売し、
その上乗せ分の2000円を
国が交付金で助成する。

大義名分は、
「地元の消費拡大を通じて
地域振興に効果がある」

そのために、2014年度の補正予算で、
新交付金4200億円が、
緊急経済対策の一環となった。

ほとんど全ての自治体が実行する。
広くて薄い政策だ。

しかしこれは、
経済学でいう「合成の誤謬」(ごびゅう)。
「部分だけ見ると合理的だが、
全部を足すと必ずしも合理的でなくなる」こと。

さらに「代替効果」も検討されねばならない。

「商品券の使い道が、
もともと買うはずだったものに向けられた場合は、
商品券の分は実現するはずだった買い物を
代替しただけで終わり、
消費を刺激する効果はない」

広く薄くて効果が小さい。

これは典型的な「ばらまき」。

論理的、実証的検討が不十分なまま
政策が立案され実行されると、
「駄目なばらまき」となる。

一方、こちらも決まり文句の錯誤を指摘する。
「アベノミクスの恩恵は
地方に及んでいない」

果たして本当か。

政府の2015年度「地方財政計画」は、
地方税収を合計37.5兆円と見積もる。

14年度に比べて2.5兆円の税収増。

日本企業の経常利益は、
14年10~12月期に18兆円余り。
四半期ベースで最高を更新。

この経常利益更新分の税収も高まる。

ところが企業業績が好調でも、
本社所在地の多い東京にしか
恩恵は及ばないと思われている。

実態はどうか。

人口約70万人の島根県。
15年度の県税収入は653億円、
前年度に比べ15%増の見通し。

伸びが大きいのは、法人二税。
つまり法人県民税と事業税。
15年度は170億円と同33%増。

さらに人口60万人足らずの鳥取県。
15年度の県税収入は510億円、
前年比11%の伸びを見込んでいる。

ここでも法人二税は117億円、
11%増の見通し。

さらに東京都や愛知県に比べて、
出遅れ気味の大阪府。
15年度の府税収入の見積もりは
19%増の1兆3962億円。

うち法人二税は3541億円、
9%増の見込み。

「企業は津々浦々で仕入れ・生産・販売をし、
従業員を雇っている」
小売サービス業も、
卸売業も、製造業も、
貢献している。

コラムは、
地方企業が元気になれば、
その好業績の余沢が、
税収に及ぶと指摘する。

地方産業、地方小売業、
そしてローカルチェーンの元気が、
アベノミクスを推進するし、
それは実現されつつある。

結びは、「地方創生を
単なるバラマキに終わらせては
元も子もない」

コラムニスト隅田川さんの指摘と、
つながってくる。

広くて薄くても、
効果があるばらまきは、
地方を元気にさせる。

広くて薄くて、
効果が小さいばらまきは、
地方を弱体化させる。

「合成の誤謬」は、
避けられねばならない。

これは政府の政策だけに、
適応されるべきことではない。
小売企業経営そのものにも、
当てはまることだ。

そして私のゴルフ・スウィングにも、
「合成の誤謬」は、
ぴたり、当てはまる。

優勝トロフィーを眺めながら、
そんなことを思う。

〈結城義晴〉

統一地方選と「おもてなし三原則」と「機能性表示食品」

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第18回統一地方選挙。
今日、10道県知事選告示でスタート。

前半と後半に分かれる。
4月12日投開票の前半は、
知事選と5政令市長選、
41道府県議選、17政令市議選。

4月26日投開票の後半は、
一般市と東京特別区の市区長・市区議、
それから町村長・町村議の選挙。

選挙に行こう!
投票しよう!!

12日は4月第3日曜日、
26日は第5日曜日。

いつものように、
小売サービス業の従業員が、
選挙し、投票すれば、
社会が変わる。

期日前投票ももちろん、ある。
それぞれ前日まで可能。

さらに今回は、全国12大学に、
期日前投票所が設置される。

大学生に政治参加を呼びかける取り組み。

朝日新聞の『天声人語』
千葉県流山市会議員の松野豊さんの言葉。
29歳で初当選し、4期を務めた45歳。
今回は立候補しない。

その松野さんの述懐。
「議会改革に明け暮れた16年でした」

その努力の結果、
流山市議会は全国市区改革ランキングで、
2012年に日本一になった。

松野さんのアドバイス。
「投票先に迷ったら、
何人かの候補者に
メールなどで連絡してみては?」

例えば「なぜ立候補を?」と尋ねてみる。
「すぐ返信がくるか、音沙汰なしか、
反応ぶりにそれぞれの資質が見えるはず」

こんなことをして、
選挙と政治に関心を持って欲しい。

そのうえで、
選挙に行こう!
投票しよう!!

小売サービス業に関わるものが、
投票するだけで社会が変わる。

国政選挙、地方選挙、
価値に変わりはない。

さて昨日まで、
アイダスグループ第30回研修会・交流会。

一昨日の研修会の席上、
船水泰州さんが、
「おもてなし三原則」を語ってくれた。
鮮魚コンサルタントとして、
実績を積んでいる。

第一に、「たたずまい」
第二に、「居住まい」
第三に、「立ち振る舞い」

第一は立っている様子、
第二は座っている姿勢、
第三は動いている動作。

そこから転じて、
佇まいは「雰囲気」のようなもの、
居住まいは「環境」のようなもの、
立ち振る舞いは「態度・挙動」。

第一はソフトウェア、
第二はハードウェア、
第三はヒューマンウェア。

すごくいい。

一方、『おもてなしの源流』。
(リクルートワークス編集部著)

こちらの三原則。
1.「仕度の原則」
準備を整えて客を待つ。
2.「しつらえの原則」
くつろげる空間を演出する。
3.「仕掛けの原則」
ゲームのルールを共有する。

おもてなしは、ホスト(主人)が、
準備を行い、空間を演出し、
ゲスト(客)を待つ。
前もって準備する、用意する。

その上で、第三の「仕掛けの原則」
ルールを共有したホストとゲストが、
「主客一体」となって、
相互行為としておもてなしは達成される。

それがホスピタリティの本質だ。

さらに、茶道。
その「おもてなし」の三要素。
茶道のおもてなしも、
「主客一体」となって、
ともに「場」をつくることが趣旨。

第1は、「よそおい」。
身なりや外観を整え、美しく飾ること。

第2は「しつらい」
用意。準備。

第3は「ふるまい」
振る舞うこと。態度。
英語で言えばbehaviour。

おもてなしとホスピタリティ。
今、最も重要な要件である。

さらにさらに今日の日経新聞社説に、
「食品の機能性表示どう生かす」
先週土曜日のこのブログでも取り上げた。
機能性表示食品制度改革
についての5つのポイント

4月からの新ルールの要旨は、
「科学的根拠を国に届け出れば、
事業者が自らの責任で、
健康にどんな効果があるかを
うたうことができる」

「特定保健用食品(トクホ)」は、
国の厳しい審査がある。
「栄養機能食品」制度は、
表示できる成分や表現が限られる。

「機能性表示食品」は、
事業者が販売の60日前までに
消費者庁に届け出をする。

臨床試験の代わりに、
過去の研究論文の分析
を科学的根拠として使うこともできる。

届け出られた内容は、販売前に、
消費者庁のホームページに公開。

事業者は、消費者に、
科学的根拠などを分かりやすく伝えること。
さらに万一の健康被害に備えて、
事業者が消費者からの相談体制をつくること。
情報収集体制を整え、
行政にすぐに届けられるようにすること。

これらが必須となる。

つまり製造業の仕事を全うすること。

小売業が「機能性表示食品制度」を、
活用して商品供給する場合、
製造業と同等の重い責任を、
果たさねばならないということだ。

日経社説は念押しする。

「事前の審査はないとはいえ、
何か問題があれば、
行政による命令や指示などの対象となる」

私の視点も日経と同じ。

国民の健康を維持・増進しながら、
経済も活性化することを、
ひとつの目的にしているのだから、
大いにチャレンジすべし。

ただし、重い責任を果たさねば、
社会からの信頼を失う。

機能性表示食品制度が改革されたからといって、
すぐにホールフーズのような企業が、
日本に登場するなんてことは絶対にない。
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私は日本の農業改革がない限り、
本格的なオーガニックスーパーマーケットは、
誕生しにくいのだと考えている。

ホールフーズは、
1980年から17年間をかけて準備した。
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そこへ天の啓示。
神風の如き追い風。

ホールフーズはその間、
佇まい、居住まい、立ち振る舞いを整えた。
そしてコンシャス・カンパニーをつくる過程で、
最高レベルのオーガニックリテイラーへと、
変身を遂げたのだ。
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賢者は歴史に学ぶ。
愚者は経験にしか学ばない。

〈結城義晴〉

大塚家具のポジショニング政策と社外取締役の役割

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12月期決算上場企業の株主総会が集中する日。
全体の4割の約140社が開催。

委任状争奪戦で紛糾した㈱大塚家具。
2014年度年商555億円、
2億4200万円の経常赤字。

その定時株主総会。
出席者数は前年の10倍、
しかしそれでも約200人。

ということは昨年までは20名ほどで、
シャンシャン総会をやっていたのだろう。

今回は衆目の集まる中、
会社側の取締役選任案が可決された。

つまり大塚久美子社長側の勝利。
「大塚家を除いた議決権行使数で
約8割の株主が会社提案に賛成した」

総会後の取締役会で、
久美子社長続投が決定され、
父で創業者の勝久氏は会長を退任。
それでもいまだ個人株主として、
約18%を保有する。

会長対社長の対立の理由のひとつは、
その販売政策。

会長は会員制高価格商品販売政策、
社長はカジュアル店舗づくり。

要取引先のひとつに、
フランスベッドホールディングスがある。
その判断が面白い。
「高級路線に活路を見いだすしかなく、
勝久氏への賛同は妥当」

ニトリやイケアが隆盛の家具小売業界。
カジュアル店舗は、
その中に埋没してしまう。

この判断も、ひとつの戦略。

問題はどちらの政策も、
それを突き詰めて、
ポジショニングを確立しなければ、
上手くはいかない。

大塚家具の場合は特に、
何をするかよりも、
いかにするか。

大塚家具には、
それが求められている。

今回の株主総会ラッシュの中のトレンド。
「社外取締役」の選任。

日経新聞は報じる。
「ユニ・チャームが初の、
社外取締役2人を選任するなど、
企業統治の体制を強化する企業が相次いだ」。

ユニチャームはその上で、
「監査等委員会設置会社」への移行も決議。
これは社外取締役が監査も担当できる体制。

「キリンホールディングスは
独立性の高い社外取締役を2人に増員」

会社法2条15号で「社外取締役」は、
「株式会社の取締役であって、
現在及び過去において、
当該株式会社またはその子会社の
代表取締役・業務執行取締役
もしくは執行役または支配人
その他の使用人ではないものをいう」

第一の目的は監督機能強化。
だから会社の最高権限者と直接の利害関係のない、
独立した有識者や経営者などから選任される。
基本的に、その会社の業務を執行しない。

つまり監督の機能を分離して、
独立性と透明性の高い監視機能を持たせる狙い。

一方で、同じ企業内の慣習等に縛られない、
新たな発想や理念を取り入れるという目的も、
社外取締役選任にはある。

ユニチャーム高原豪久社長。
「監査を強化し、
成長と規律のバランスを取った統治構造にする」

さて商人舎オフィスに、
見事な胡蝶蘭が届けられた。
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㈱伊藤園社長の本庄大介さんから。IMG_5538-5
驚いたが、ありがたく頂戴した。

それにしても見事な胡蝶蘭。
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博多人形に代わって、
ここに落ち着いた。
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本庄さんの配慮は、
私が第一屋製パン株式会社の、
社外取締役に就任したから。

同社細貝理榮会長は、
㈱商人舎発足の会の発起人のお一人。

伊藤園の本庄八郎会長も、
発起人のお一人だけれど。

細貝さんとは、もう、
20数年のお付き合いで、
これまでも随分とお世話になった。

その恩返しの意味も込めて、
社外取締役就任のご要請を、
謹んでお引き受けした。

そして第一屋製パンも、
この総会ピークの日に、
株主総会を開催。

120名ほどの株主が参集して、
暖かく経営を見守り、
積極的なアドバイスなどの発言があった。

私はその後、横浜に戻り、
新田間川の川べりを歩いて、
春の気分を味わった。
DSCF3459-5

さらに東京・御成門、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱へ。
社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さんから、
報告を受けて、懇談。

さらにそのあと、上野池之端の東天紅。
第一屋製パンの新旧役員歓送迎会。

そして若手役員の二次会。
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左から第一屋製パン常務の細貝正統さん、
取締役の小室英夫さん、
高嶋進さんと前川智範さん。

随分と盛り上がって、
改革の志を燃やした。

〈結城義晴〉

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